1. 看護roo!>
  2. 看護・ケア>
  3. CVポートの投与前の血液逆流確認、「する?」「しない?」|輸液管理

2018年08月01日

CVポートの投与前の血液逆流確認、「する?」「しない?」|輸液管理

『エキスパートナース』2017年3月号<バッチリ回答!頻出疑問Q&A」>より抜粋。
CVポートの管理について解説します。

CVポートの投与前の血液逆流確認、「する?」「しない?」

特に「抗がん剤」の投与時は、閉塞による漏出を防ぐため“投与毎”に血液の逆流確認をするほうがよいでしょう。

〈目次〉

CVポートから抗がん剤を投与する場合に防ぎたい「漏出」

CVポート(totally implantable centralvenous access port、完全皮下埋め込み式ポート付きカテーテル)は、中心静脈カテーテルと皮下に埋め込まれたポートから構成されており、カテーテルの先端は上大静脈内に留置することになります。

CVポートから抗がん剤を投与する場合は、血管外に漏れないようにすることが重要です。漏れたら、重大な合併症を引き起こす恐れがあります。絶対に漏れさせない、という方法で管理しなければなりません。

CVポートのカテーテル先端が上大静脈に存在しても、怒責やくしゃみなどによって、知らないうちにカテーテル先端が上大静脈以外の部位(内頸静脈など)へ移動し、そのために血管外漏出という問題が発生することがあります。定期的にカテーテル先端位置をX線撮影で確認する必要があります。

 

滴下の様子・ライン逆流の確認、胸部X線検査を行う

ここで管理上、議論となるのが、「カテーテルが血管内に存在していること」「ヒューバー針が確実に内室内に入っていること」を確認するため、CVポートから血液を逆流させるという操作をする必要があるのか、という問題です。

HPN(home parenteral nutrition、在宅静脈栄養法)の場合には必ずしも血液の逆流を確認する必要はないのですが、自然滴下がスムーズであることは確認しなければなりません。抗がん剤を投与する場合のほうが慎重であるべきです。

CVポートを用いて抗がん剤を投与する場合、できたら、毎回血液の逆流を確認するほうがいいと考えています。少なくとも抗がん剤を投与する前に、生理食塩液や電解質輸液などを接続し、自然滴下がスムーズであること、患者さんの状態に変化がないことは確認しておくべきです。また、輸液バッグを心臓より低い位置に下げて、血液が自然に逆流してくるのを確認することは、安全管理の面から推奨されます。

ただし、CVポートのカテーテル先端が血管内に存在していても、カテーテル周囲に形成される線維性の鞘のため、血液が逆流しない場合があるので注意が必要です。こういう場合は、自然滴下がスムーズであることを確認しながら、胸部X線撮影で先端位置が移動していないことを確認しておくべきです。

 


[Profile]
井上善文
大阪大学国際医工情報センター 栄養ディバイス未来医工学共同研究部門 特任教授

*所属は掲載時のものです。


本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。/著作権所有(C)2017照林社
[出典]エキスパートナース2017年3月号

P.27『CVポートの投与前の血液逆流確認、「する?」「しない?」』

著作権について

関連記事

いちおし記事

「白衣の戦士!」で学ぶ癒着性腸閉塞の治療とケア

この春始まった新ドラマを題材に、ナースに必要な医学知識を楽しく解説! [ 記事を読む ]

JCSっていつ、どんなときに使うの?

患者さんを見て、すぐに「JCS●点!」って評価できますか? [ 記事を読む ]

看護師みんなのアンケート

看護師の仕事は好きですか?

投票数:
1338
実施期間:
2019年04月05日 2019年04月26日

腰が痛くて困ったことはありますか?

投票数:
894
実施期間:
2019年04月12日 2019年05月03日

職場の飲み会でお酌しますか?

投票数:
880
実施期間:
2019年04月16日 2019年05月07日

【転職経験者さん限定】前の病院と違っていて驚いたことありますか?

投票数:
495
実施期間:
2019年04月19日 2019年05月10日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者2698

以下のうち、小児の原始反射ではないものはどれでしょうか?

  • 1.モロー反射
  • 2.手掌把握反射
  • 3.足踏み反射
  • 4.パラシュート反射
今日のクイズに挑戦!