点滴静脈内注射の実施方法 | 点滴静脈内注射【2】

【監修】

札幌保健医療大学保健医療学部看護学科

教授 小島 悦子

 

北海道科学大学保健医療学部看護学科

准教授 久賀 久美子

 

「点滴静脈内注射・刺入から抜針」の実施手順

(1)患者さんの準備

患者さんをフルネームで確認し、点滴の目的・方法・所要時間を伝え、患者さんの同意を得る。刺入部を確認するために、患者さんの掛け物(布団)や寝衣を整え、腕の下に防水シーツを敷く

 

(2)刺入部を確認し、消毒する

手袋を装着し、刺入予定部位の約10cm中枢側に駆血帯を巻き、指で血管を触りながら、弾力があり、蛇行していない静脈を確認し、刺入部位を中心に外側に向かって円を描くようにアルコール綿で消毒し、乾燥するまで待つ

 

(3)刺入の実施

皮膚を伸展させたままになるように、血管の走行に沿って、10~20度の角度で刺入する。針基の血液の逆流を確認したら針を少し進め、その後針を手で固定しながら、すばやく駆血帯をはずし、クレンメ(クランプ)を開いて、輸液剤をゆっくり滴下する

ポイント 刺入の角度は20度以内に

 

(4)刺入部を固定する

刺入部の発赤や腫脹がないことを確認しながら、刺入部が見えるように、フィルムドレッシング材で翼状針を固定する。針が抜けないように輸液ルートでループをつくり、針が抜けないように輸液ルートでループをつくり、テープで止める

 

(5)「点滴静脈内注射」の滴下速度の調整

指示箋の通りに点滴が終わるように、滴下速度を調節する

 

(5) 点滴の抜去

指示の輸液剤の投与が終了したら、クレンメ(クランプ)を閉じ、テープ類を静かにはがし、針を抜き、アルコール綿で圧迫する

 

(6)最後に患者さんの寝衣・寝具をを整える

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