筋肉注射(上腕部)の実施方法 | 注射【3】

【執筆】

山本君子(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 教授)

 

「筋肉注射(上腕部)」の実施手順

(1)患者さんの本人確認をする

 

(2)誤薬防止のため、6Rを声に出しながら、指差し確認を行い、注射指示書と照合する

 

■誤薬防止のため6R(Right)

  • 正しい患者(氏名、部屋番号など):Right Patient
  • 正しい薬剤:Right Drug
  • 正しい量:Right Dose
  • 正しい方法:Right Route
  • 正しい時間:Right Time
  • 正しい目的:Right Purpose

 

(3)刺入部位を露出する

ポイント

肩峰から3横指下の三角筋中央部または前半部

ポイント

筋肉が豊富で、重要な神経や血管が少なく、皮膚に隣接している骨がない部分を選択する。血管や神経の損傷、筋の短縮・拘縮を避ける

 

(4)注射部位をアルコール綿で消毒する。刺入部位を中心に、外側に向かって円を描くように消毒し、アルコールが乾燥するまで待つ

 

(5)三角筋の筋層を大きくつまみ、筋層の太さ等を確認する

 

(6)注射器の刃面を上に向ける

ポイント

刃面を上にむけると皮膚への刺入が簡単になる

 

(7)注射針を45~90度の角度で2/3程度 (約2cm)刺入する

ポイント

皮下脂肪層の厚い場合は90度で刺入する

皮下脂肪層の浅い場合は45~60度で刺入する

 

(8)しびれや激しい痛みの有無を確認する

 

(9)血液の逆流がないことを確認する

 

(10)薬液をゆっくり注入する

 

(11)アルコール綿で軽く圧迫する

マッサージをする理由

薬剤の浸透を促し、疼痛の緩和や硬結を予防する

 

(12)針と注射器を針捨容器に捨てる

 

(13)気分不快の有無と刺入部の止血を確認する

【出演】
市川砂織(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 助教)
田地奏恵(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 助教)
森下純子(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 非常勤講師)

【引用・参考文献】

(1)藤井徹也(著):考える基礎看護技術Ⅱ 看護技術の実際,ヌーヴェルヒロカワ,2015:267-279.
(2)肥後すみ子(著):新体系 看護学全書 基礎看護学③ 基礎看護技術Ⅱ,メヂカルフレンド, 2015:270-286.
(3)脇坂豊美,川西千恵美(著):学ぶ・試す・調べる 看護ケアの根拠と技術,医歯薬出版,2014:125-136.

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