足部・背部の褥瘡ケア | 褥瘡ケア【1】

【監修】

東京労災病院 看護部

 

褥瘡の好発部位

■長時間の仰臥位でみられる褥瘡好発部位■

  • 後頭部
  • 肩甲骨部
  • 肘頭部(ちゅうとうぶ)
  • 仙骨部
  • 踵骨部(しょうこつぶ)

 

■長時間の側臥位でみられる褥瘡好発部位■

  • 耳介部(じかいぶ)
  • 肩峰突起部(けんぽうとっきぶ)
  • 肋骨部
  • 腸骨部(ちょうこつぶ)
  • 膝関節部(しつかんせつぶ)
  • 大転子部(ちょうこつぶ)
  • 踵骨部(しょうこつぶ)

 

褥瘡の発生理由・原因

上記のような部位は、突起がありベッド面との圧力が集中するため、血流が低下もしくは停止し、不可逆的な阻血性障害を起こしやすくなる

 

体圧分散による褥瘡の予防例

【予防例1】体位変換を定期的におこない、好発部位への圧力を時間的に分散する方法

【予防例2】クッションなどを用いて1点にかかる圧力を分散し、好発部位への集中を防ぐ方法

【予防例3】仰臥位からファウラー位への体位変換時に、下肢側を拳上してから頭側を拳上する

⇒上半身の体重が仙骨部から尾骨部に集中することを防ぐことができる

 

体圧分散以外の予防例

【予防例1】常日頃から浮腫による皮膚乾燥、汗・失禁などによる湿潤を防ぎ、予防的スキンケアを行うこと

浮腫…皮膚が損傷を受けやすい、皮膚乾燥が起こる

発汗…皮膚が湿潤紙、損傷を受けやすくなる

失禁…尿や便の失禁により湿潤紙、皮膚損傷を受けやすくなる

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