『白衣の戦士！』中条あやみインタビュー｜新人看護師の「明日も頑張ろう」を後押ししたい

ドラマ『白衣の戦士！』で主演の中条あやみさんと、看護roo!のマスコット・かんごるー

 

 

白衣の天使ならぬ…戦士！？

新人看護師とその指導係が、仕事や恋愛に突き進むナースなドラマ、もうチェックしましたか？

 

今回は、元ヤンで型破りな新人看護師・立花はるか役、主演の中条あやみさんに、作品や役柄への思いを聞きました。

文/白石弓夏（看護師・ライター）

 

ドラマ『白衣の戦士！』中条あやみインタビュー

新人看護師の「明日も頑張ろう」を後押ししたい

中条さんのネームプレートには、新人であることを示すヒヨコのシールが！

 

 

運命を感じた看護師役

―― 中条さんは今回初めての看護師役ということで、特別に準備したことはありますか？

 

中条：看護師役が決まってから、いろいろ調べ物をしました。

看護の発見者と言われているナイチンゲールの歴史を調べたり、ほかの医療ドラマを見たりもしました。

 

ナイチンゲールはイギリス人なんですよね。

私の父もイギリス人なので、そのことにもご縁を嬉しく思いながら、勉強を進めました。

 

インスタでは、看護学生さんの投稿を細かくチェックしています。

看護技術に必要なものの準備や、こういうテストがあるとか…。

 

それから「勉強アカ」という存在を知って、こんなにもたくさん覚えることがあるんだと本当に驚きました。

 

 

元々、松嶋菜々子さん主演の『レッドクロス～女たちの赤紙～』（TBS）というドラマを観ていて、「看護師さんって素敵な仕事だな」と思っていたんです。

 

女優として「看護師の役ができたらいいな」と思っていたところで今回のお話をいただき、とても嬉しかったです。

やりたいと思っていても、すぐにできるとは思っていなかったので、運命を感じました。

 

新人看護師らしくポーチはナースグッズでパンパン。小道具もリアルです

 

 

苦戦したのはやっぱり採血

―― 看護技術の面はいかがでしたか？

 

中条：やっぱり注射が難しかったです…。

これまでは何気なく病院でしてもらう側でしたが、よく考えたら人に針を刺すってすごいことですよね。

 

私はあまり手先が器用ではなくて、撮影に耐えうるようになるまでにすごく時間がかかりました。

 

医療監修の方から、「針の角度はこのくらいで…」「手はこう支えて…」と細かなアドバイスをもらいながら、なんとか頑張りました。

 

「あまり手先が器用じゃなくて…」と苦労を語る中条さん

 

 

患者さんを第一に考える看護師の正義感

―― 事前に持っていた看護師のイメージと、今回の役柄に何か違いは感じましたか？

 

中条：患者さんを第一に考えている看護師の正義感は、今回の“元ヤン看護師”という役柄に通じるものがあると思いました。

 

私が演じる立花はるかは、正義感が強くて姉御肌、根本にある「患者さんを救いたい」という思いやりの部分はこれまでのイメージと変わりません。

 

自分の熱い思いで突っ走ってしまうところもありますけどね（笑）。

気持ちが強いところも、看護師らしいなと思っています。

 

中条さんの熱い思い、かんごるーにしっかり伝わっています！

 

―― 印象に残っている患者さんとのシーンはありますか？

 

中条：受け持ちの患者さんが亡くなるのを目の当たりにするシーンが印象に残っています。

はるかにとって、初めての経験という設定でしたが、演技をしているだけでも、すごくつらい気持ちがこみ上げてきました。

 

看護師さんは日々、命と向き合う責任のある仕事。

言葉にすると当たり前なんですけど、その大変さの一端をこのシーンで実感しました。

 

 

はるかの病棟にはナースマンが2人！

―― 今回、はるかの同期としてナースマンが登場しますね。小瀧望さん（ジャニーズWEST）演じる斎藤光とのシーンで印象に残っていることはありますか？

 

中条：私が演じるはるかは常に同期である斎藤と張り合っています。

先輩からは、「斎藤のほうが優秀」と比べられて悔しいと思っているシーンが多いですね。

でも、良いライバル関係なのだなと思います。

 

はるかの方が型破りですけど、斎藤が落ち込んでいるときははるかが励ますこともあったり。

なんだかんだお互いに支え合っています。

 

 

――沢村一樹さんが演じる看護師長の本城昭之はどうですか？

 

中条：部下たちにすごく気を配って看護の現場を回している役柄ですよね。

 

女性が大部分を占める職場なので、苦労した部分もあるかもしれないな…と。

 

でも、明るく優しくて、緊張感ある現場をなごませてくれる素敵なリーダーです。

 

今回の取材中は、中条さんがおちゃめなポーズで場をなごませてくれました

 

 

看護師さんの明日の元気を後押ししたい

――最後に、読者である若手看護師にメッセージをお願いします。

 

中条：看護の仕事をしていると、はるかのように失敗したり、落ち込んだり、人間関係が上手くいかないこともあると思います。

ほんとうに…、私の想像を絶する苦労が、実際の看護現場にはあると思うんです。

 

でも、自分を責めすぎないで、しっかり切り替えてほしいですし、このドラマを観て明日から頑張ろうと思ってもらえたらな…と。

 

失敗しながらも、いろんな人に支えられて突き進むはるかを見て、笑って、元気を出してもらえるように、精一杯はるかを演じていこうと思います。

 

新人看護師・はるかの活躍、これからも楽しみですね！

 

撮影/田実雄大（bridge）

編集/坂本綾子（看護roo!編集部）

 

 

 

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