薬剤により、口腔内に置く位置が異なるのはなぜ?|口腔内与薬

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は口腔内での薬剤を置く位置に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

薬剤により、口腔内に置く位置が異なるのはなぜ?

与薬する位置が異なるのは、それぞれの薬により、作用や特徴が異なるためです。

 

求める薬効を十分に発現させるためには、正しい用法で服用させる必要があります。主な薬の口内の望ましい位置は次の通りです。

 

舌下錠

錠剤を舌下(ぜっか)に置き、完全に溶解するまでそのまま保持します。上皮が薄く、粘膜下の血管も豊富な口腔粘膜から速やかに吸収させるためです。狭心症の発作時にニトログリセリン製剤を舌下に入れると、1〜2分で効果が得られます。喫煙によって舌下粘膜の血管が収縮して血流が悪化しますので、服薬中の喫煙は厳禁です。

 

トローチ剤

口腔、咽頭などの粘膜を殺菌したり、炎症を鎮(しず)める目的で服用します。口内でしゃぶりながら、ゆっくりと溶かします。

 

バッカル錠

(きゅうし)と頬の間にはさみ、唾液でゆっくりと溶解させ、口腔粘膜から吸収させます。

 

図1薬剤を置く位置

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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