カテーテル留置中に観察が必要なのはなぜ?|中心静脈栄養法

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回はカテーテル留置中に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

カテーテル留置中に観察が必要なのはなぜ?

カテーテルは生体にとって異物ですから、留置中に様々なトラブルが起きる危険性があるからです。

 

最も重大なトラブルは、カテーテル感染(カテーテル敗血症)です。患者のQOLを低下させるだけでなく、生命に係わることもあります。また、カテーテルの周囲にフィブリンが沈着し、血栓を形成してカテーテルを閉塞させる危険性もあります。

 

こうした重大なトラブルを未然に防ぐには、輸液ルートの交換や穿刺部位の消毒を行い(基本的に週に1〜2回)、穿刺部位の発赤や腫脹を観察するとともに、バイタルサインや血液検査データなどで全身状態の観察を行うことが求められます。

 

これらの観察からカテーテル感染が疑われる場合は、医師はカテーテルを抜去し、抗菌薬による治療が行われます。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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