回転する力や、てこの作用を利用するのはなぜ?|患者のボディメカニクス

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は患者のボディメカニクスに関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

回転する力や、てこの作用を利用するのはなぜ?

小さな力で最大の効果を上げるためです。

 

例えば、仰臥位から側臥位にする時に患者の膝を曲げておくと、膝を回転させることによって上半身も一緒に回転します。こうした回転する力を利用することで、体位変換を楽に行うことができます。

 

また、てこの作用を活用するのは、関節の動きと慣性を利用するためです。人体では、関節が支点、収縮する筋や骨への付着部が力点、動かされる部分の重心が重点になります。看護師の肘や膝は、支点としてよく用いられる部位です。

 

 

memo関節可動域(ROM)

関節の動く範囲を示す数値を関節可動域といいます。運動が始まる基本の位置(基本肢位)と、ある方向に最大限動かした位置との間の角度を示します。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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