眼圧測定|眼科の検査

『看護に生かす検査マニュアル』より転載。
今回は、眼圧測定について解説します。

 

高木 康
昭和大学医学部教授

 

〈目次〉

眼圧測定とはどんな検査か

眼球には圧や血圧と同じように眼圧があり、視機能に大きな影響を及ぼすことがある。

 

眼圧を決定する大きな要素は、眼内を流れる房水である。房水は毛様体で作られ、虹彩に沿って後房から前房を流れ、シュレム管から眼外に排出され、血管にもどる。この過程に問題が生じると眼球のハリを一定に保てなくなる。

 

眼圧測定の目的

眼球内の圧力を調べる。

 

  • 高眼圧が持続すると視神経が萎縮し、緑内障をきたす。
  • 低眼圧が持続すると脈絡膜循環が障害され、脈絡膜剥離や低眼圧黄斑症をきたす。
  • 気づいたときには手遅れということもあるので注意が必要である。

図1眼圧と緑内障の関係

眼圧と緑内障の関係

 

眼圧測定の実際

ゴールドマン眼圧計

  1. 表面麻酔薬を点眼する。
  2. 眼圧計をセットする。
  3. フルオレセインで、涙液を染色する。
  4. 角膜中央にプリズムを接触させ測定する。

 

ノンコンタクト・トノメーター

  1. 機械の顎受けに顔をのせ、高さを調節する。
  2. 位置合わせが十分に行われると、自動測定される。

 

眼圧測定前後の看護の手順

  1. 眼圧測定時、痛くないことを説明して緊張、恐怖心を取り除く。
  2. 必要があれば介助者は後頭部を支え、被検者の顎と前頭部をしっかり固定する。
  3. 正面を凝視させる。なるべく瞬目を我慢し、大きく開眼させる。
  4. 涙液量の多い場合は、涙をふき取って測定する。
  5. トノメーターの場合、不意に角膜に空気が吹き付けられることを説明しておく。

 

眼圧測定において注意すべきこと

  • ハードコンタクトレンズ装着中には測定できない。
  • 角膜表面に障害がある場合には測定できない。
  • 角膜と涙液に接触するので感染症に注意する。

 

その他

  • 眼圧は測定する時間により数値変動がみられる。これを眼圧の日内変動といい、一般的に起床時から日中活動時に高値を示し、夜間睡眠時には下降するとされている。正常者では5mmHgを超えることはまれとされている。
  • また左右の眼で3mmHgまでの差は正常者においても認められている。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『新訂版 看護に生かす検査マニュアル 第2版』 (編著)高木康/2015年3月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護知識トップへ