腸のはたらき|からだずかん【31】

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』(KADOKAWA)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は3章『消化器系』より、「腸のはたらき」について解説します。

 

著:角野ふち
 

腸のはたらき

腸は、消化と吸収においてとっても大切な役割を担います。

 

ざっくりまとめると、小腸ではほとんど全ての栄養素の消化と吸収が行われています。

 

基本的には胃と同様、徐々に動いて消化しながら内容物を大腸へと運びます。

 

小腸(十二指腸・空腸・回腸)から大腸(盲腸・結腸・直腸)を経て排泄に至るまでの消化・吸収・糞便形成の流れをまとめた図解です。小腸がほとんどの栄養素と水分を吸収し、大腸が残りの水分を吸収して糞便を作るという役割分担が示されています。

 

小腸のはたらき

胃から小腸、大腸へと食物が移動する過程で、肝臓・胆嚢・膵臓から分泌される消化液が小腸(十二指腸)に注がれる様子を描いた図です。消化された栄養素や水分が血管や門脈を通じて吸収される仕組みを模式的に示しています。

 

腸の運動<大きく3パターン>

基本的にはゆったりと主に②の分節運動をしていますが、特に食後には大腸(だいちょう)の蠕動(ぜんどう)運動が活発となり、直腸(ちょくちょう)へ急速に内容物がおくられます。

 

腸の3種類の運動(蠕動運動、分節運動、振り子運動)を解説した模式図です。内容物を肛門側へ進める蠕動運動、同じ場所で内容物を混ぜ合わせる分節運動、腸が伸び縮みして混合を助ける振り子運動の仕組みが比較されています。

 

腸蠕動<腸の運動の指標にもなる>

腸で行う蠕動運動は、腸蠕動(ちょうぜんどう)とよばれます。

 

細かくいうと、腸の輪状筋という筋が行っている収縮運動をさします。

ここで、腸のガスも移動するのですが、このときゴロゴロと音が生じます。この音を腸蠕動音といいます。

 

ガスは肛門から体外へ排出(排ガス)されます。いわゆるオナラです。

腸の音(蠕動音・グル音)と排ガス(おなら)の仕組みに関する図解です。腹壁に聴診器を当てて聞こえる音の解説や、おならの成分(窒素、水素、炭酸ガスが主で、臭いの成分は約1%)およびその発生源(飲み込んだ空気や腸内細菌によるガス)が示されています。

 

 

[出典] 『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』 (著者)角野ふち (監修)嵯峨 堅、能間 国光/2024年5月刊行/株式会社KADOKAWA

 

著者プロフィール
角野ふちプロフィール

角野ふちXInstagram

看護師、保健師、イラストレーター。

 

人のからだをかわいくポップなイラストで解説するコンテンツ『からだずかん』を、SNSやWebサイトで発信。

イラストを手がけた書籍に『薬メモ!』(大田和季著・じほう)、『みんなの救命救急科』(三谷雄己著・中外医学社)など。

日本メディカルイラストレーション学会会員。

 

webサイト: からだずかん
ショップ: ぞーきーず

 

 

\全国の書店・通販サイトで発売中/

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』角野ふち著(KADOKAWA)書影

 

> Amazonで見る  > 楽天で見る

 

> KADOKAWAストアで見る

 

 

SNSシェア

看護ケアトップへ