2019/06/07 のクイズ
入院時より理学療法開始となり、1週間が経過しました。リハビリ開始直前、Aさんは「入院した時に比べればだいぶ息苦しさはなくなったよ」と話していましたが、リハビリ中のAさんのバイタルサインから、リハビリが中止となりました。Aさんのリハビリ開始前とリハビリ中の数値は以下の通りです。中止となった要因として考えられるものは、以下のうちどれでしょうか?
- 1. 脈拍数115回/分
- 2. 呼吸回数28回/分
- 3. 血圧92/50mmHg
- 4. SpO292%
挑戦者4489人 正解率19%
以下に、「運動療法の中止基準」を提示します。患者さんに、この基準に当てはまるような指標や状態が現れたら、ただちにリハビリテーションを中止する必要があります。中でも、SpO2が90%未満、心拍数が年齢別最大心拍数(220-年齢)の85%に達したときが、運動療法の客観的な中止基準となります1)。
【運動療法の中止基準】
・呼吸困難:Borgスケール7~9
・その他の自覚症状:胸痛、動悸、疲労、めまい、ふらつき、チアノーゼなど
・心拍数:年齢別最大心拍数(220-年齢)の85%に達したとき(肺性心を伴うCOPDでは65~70%)
不変ないし減少したとき
・呼吸数:30回/分以上
・血圧:高度に収縮期血圧が下降したり、拡張期血圧が上昇したとき
・SpO2:90%未満になったとき
- 1. 脈拍数115回/分
-
不正解
Aさんの脈拍数(心拍数)を、総合解説の運動療法の中止基準(「220-年齢」の85%に達したとき)に当てはめると、以下のようになります。
220-75(歳)=145
145×0.85=123.25
Aさんのリハビリ中の脈拍数(心拍数)は115回/分ですので、心拍数については、運動療法の中止基準には該当しません。 - 2. 呼吸回数28回/分
-
不正解
Aさんのリハビリ中の呼吸回数は28回/分ですが、運動療法の中止基準は30回/分以上になったときです。
- 3. 血圧92/50mmHg
-
正解
Aさんは、リハビリ開始直前の血圧は106/52mmHgでしたが、リハビリ中に92/50mmHgとなり、収縮期血圧が下降しています。これは運動療法の中止基準である「高度に収縮期血圧が下降している場合」に該当します。
- 4. SpO292%
-
不正解
Aさんのリハビリ中のSpO2は92%ですが、運動療法の中止基準はSpO290%未満になったときです。
引用参考文献など
1)日本呼吸ケア・リハビリテーション学会ほか.呼吸リハビリテーションマニュアル-運動療法-.第2版,照林社,2012,55.
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