2017/06/12 のクイズ
意識障害の患者さんの直接対光反射と間接対光反射とを確認しました。右の瞳孔に直接光を当てると、縮瞳は見られず、間接対光反射では左の瞳孔が縮瞳しました。また、左の瞳孔に光を当てると縮瞳があり、間接対光反射では右の瞳孔は縮瞳しませんでした。これらのことから、考えられることはどれでしょう?
- 1. 右の視神経に異常が考えられる。
- 2. 右の動眼神経に異常が考えられる。
- 3. 左の視神経に異常が考えられる
- 4. 左の動眼神経に異常が考えられる
挑戦者3949人 正解率36%
瞳孔の確認は、意識障害時における病態の把握に重要なため、必ず確認します。その際確認することは、左右の大きさ、形、対称性です。特に、対光反射消失は脳幹(中脳)における、重篤な障害を示します。
対光反射の確認は、直接瞳孔に光を当てて、瞳孔の縮瞳を確認する「直接対光反射」と光を当てた側の反対の瞳孔の反応を観察する「間接対光反射(共感性瞳孔反射)」があります。通常は、直接光を当てた反対側の瞳孔も縮瞳するのが正常です。視神経が侵されていない時の対光反射の消失は、第3脳神経(動眼神経)の異常で起こります。
この患者さんは、右瞳孔の直接対光反射はありませんが、左瞳孔の間接対光反射は見られます。これは、右目から入った光の情報が、右の視神経を通って中脳に送られ、中脳が左の動眼神経を介して縮瞳する命令が伝わり、縮瞳したためです。左瞳孔の直接対光反射を見ると、縮瞳しているのに対して、右間接対光反射は、消失しています。これは、光の情報が中脳に送られたが、右動眼神経が障害されているため、縮瞳する命令が右目に伝わっていないことを示唆しています。
- 1. 右の視神経に異常が考えられる。
- 不正解
- 2. 右の動眼神経に異常が考えられる。
- 正解
- 3. 左の視神経に異常が考えられる
- 不正解
- 4. 左の動眼神経に異常が考えられる
- 不正解
引用参考文献など
1)清村紀子ほか編.3フィジカルイグザミネーション/検査 9感覚機能.根拠と急変対応からみたフィジカルアセスメント.医学書院.2014,377-383.
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