2018/05/21 のクイズ
- 1. 身体的苦痛がないか、全身状態を観察する。
- 2. 退院後の生活について話を聞いてみる。
- 3. うつ病を疑い、GDSにて評価する。
- 4. 「気分転換に散歩しましょう」と離床を促す。
挑戦者4494人 正解率28%
- 1. 身体的苦痛がないか、全身状態を観察する。
-
不正解
まずAさんが低活動性になっている要因を知る必要があります。高齢者の疾患の特徴に、症状が長期化することや症状が非定型であることなどがあり、治療が終了している退院調整段階でも身体疾患の観察が重要です。身体的苦痛や、入院の原因になった身体疾患以外の疾患が低活動性の要因になっていないか、採血データや食事量・水分摂取量、睡眠状態などを含めて全身状態の観察が必要となります。
- 2. 退院後の生活について話を聞いてみる。
-
不正解
日常の会話の中で退院の話をすることは、本人が思う退院後の生活イメージや何が不安なのかを整理し、自分から思いを発する機会にもなります。看護師はそういった患者さんの不安に傾聴し、場合によっては退院支援担当者との連携や社会資源の紹介、医師からの説明補助などのセッティングを行っていく必要があります。
- 3. うつ病を疑い、GDSにて評価する。
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不正解
高齢者は自ら抑うつ気分を訴えることが少なく、有効な治療がなされず、自殺に至る場合も少なくありません。Aさんは「何もしたくない」と発言しており、うつ症状である可能性を考えなければなりません。また、Aさんの症状からフレイルや老年症候群への移行も懸念されます。老人性うつの可能性も考慮し、老年期うつ病評価尺度(Geriatric Depression Scale;GDS)などのスケールでうつ症状の程度を評価するなど、主治医とともに慎重に判断していく必要があります。
- 4. 「気分転換に散歩しましょう」と離床を促す。
-
正解
臥床が長い患者さんに対して無理に離床を促そうとしがちですが、まず低活動性になっている原因を知る必要があります。低活動性の原因が単に気分が乗らないことではなく、退院後の不安や身体的苦痛であるかもしれません。その原因を探らずに、無理に離床を促すと、患者さんにストレスを与えることになり、「誰も自分のことを分かってくれない」とますますうつ症状を悪化させる原因になります。よってこの選択肢は誤りとなります。
引用参考文献など
1)角濱春美.3章 事例で学ぶよくある症状・訴えから異常を見抜くフィジカルアセスメント.手技と事例で学ぶ実践!高齢者のフィジカルアセスメント.メディカ出版,2017,181-183.
2)百瀬由美子.水谷信子編.心身の加齢変化と健康アセスメント.最新老年看護学.日本看護協会出版会,第3版,2017,72-89.
3)會田信子.水谷信子編.老年期に特有な健康障害と看護.最新老年看護学.日本看護協会出版会,第3版.2017,134-148.
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