2026/03/18 のクイズ
◆呼吸器の問題◆腹臥位療法が特に有効とされる病態はどれでしょうか?
- 1. ARDS
- 2. 肺塞栓症
- 3. 肺結核
- 4. COPD
挑戦者11405人 正解率80%
正解は1です。ARDS診療ガイドライン2021で、「中等症および重症の成人ARDS患者において、長時間の腹臥位を行うことを条件付きで推奨する」1)とされています。
ARDS(急性呼吸窮迫症候群)では、肺に強い炎症が起こり、特に仰臥位では背側(後方)の肺に浸出液がたまりやすくなります。その結果、酸素と二酸化炭素の交換が妨げられ、酸素化が低下します。
仰臥位(あおむけ)で管理すると、重力の影響により傷んだ肺(背側)に血流が多くなり、傷んでいない肺(腹側)に血流が少なくなって、換気と血流のバランスが崩れてしまいます。
そこで腹臥位(うつぶせ)にすると、血流が比較的保たれている腹側(前方)の肺に再分布し、より換気のよい肺で血液とガス交換ができるようになります。
この結果、酸素化が改善します。
【プチ学び】
背側の肺が悪い場合は、腹臥位で酸素化が改善するかも
- 1. ARDS
- 正解
- 2. 肺塞栓症
- 不正解
- 3. 肺結核
- 不正解
- 4. COPD
- 不正解
引用参考文献など
1)日本集中治療医学会ほか.ARDS診療ガイドライン2021.日集中医誌.2022;29:295-332.(2025年5月閲覧)
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