2018/02/03 のクイズ
脳梗塞の既往があり、抗凝固剤を内服中の84歳女性Aさん。軽度の認知症があります。深夜帯に病室から物音がしたため訪室したところ、床に横たわっているAさんを発見しました。バイタルサインは、 血圧90/50mmHg、脈拍100回/分で、打撲痛や気分不快などの訴えはありません。右大腿部に軽度の腫脹が確認できました。Aさんは「トイレに行きたいです」と訴えています。以下の行動の中で、この後に看護師として行う最も正しい判断はどれでしょうか?
- 1. 疼痛の訴えがないため、車いすでトイレ介助を実施する。
- 2. 打撲痛や気分不良の訴えがなかったので、医師への報告は翌朝とする。
- 3. 転倒による骨折が起きた可能性が高く、患者観察を頻回に行う。
- 4. 骨折による出血の可能性が高まるので抗凝固剤を中止する。
挑戦者6691人 正解率80%
- 1. 疼痛の訴えがないため、車いすでトイレ介助を実施する。
-
不正解
高齢者は、加齢に伴い筋肉が減少し、神経伝達も鈍くなって感覚も低下します。疼痛の訴えがないからといって骨折や打撲は否定できません。車いすでの移動によって骨折部のズレが生じたり、その後の治療に影響を及ぼす可能性があるため、医師への安静度の確認が必要となります。
- 2. 打撲痛や気分不良の訴えがなかったので、医師への報告は翌朝とする。
-
不正解
病室から物音が聞こえたこと、訪室時、床に横たわっていたことから、Aさんは転倒した可能性が高いと考えられます。患者さんの状態変化、アクシデント内容の報告は遅滞なく適時に行うことが大切です。
- 3. 転倒による骨折が起きた可能性が高く、患者観察を頻回に行う。
-
正解
物音がしたこと、訪室したら床に横たわっていたということから、Aさんの骨折部位は軽度の腫脹がある右大腿部だけとは限りません。転倒した可能性のある患者さんの全身状態の観察は頻回に行い、患者さんが急変する可能性も考慮しながら対応する必要があるため、この対応が正解です。
- 4. 骨折による出血の可能性が高まるので抗凝固剤を中止する。
-
不正解
内服薬の中止、継続については医師の指示のもとに実施します。看護師のみの判断で抗凝固剤を中止してはいけません。
引用参考文献など
1)町田あかね.第2章よく出会う問題と対応.ナースの困ったに答える高齢者の看護ケア よくみる疾患よく出合う問題.学研,2016,82-83.
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