2017/11/23 のクイズ
75歳女性のAさんは、小脳出血発症後、誤嚥性肺炎を繰り返し、気管切開を施行しています。ADLは全介助の状態でした。嚥下障害に対して声門閉鎖術を施行し、経口摂取が可能となりました。現在、刻み食を全量摂取しています。今後、在宅での生活へ移行する際に、永久気管孔の管理についてご家族への指導として適切ではないものはどれでしょうか?
- 1. 気管孔をガーゼなどで保護し、乾燥を防ぐ。
- 2. シャワー浴や入浴は通常通りしてもよい。
- 3. 排便コントロールを行う。
- 4. 痰が出やすいので、気管孔周囲を清潔に保つ。
挑戦者3866人 正解率39%
- 1. 気管孔をガーゼなどで保護し、乾燥を防ぐ。
-
不正解
空気が直接肺に入るため、加湿する必要があります。ガーゼエプロンを使用するとよいでしょう。
- 2. シャワー浴や入浴は通常通りしてもよい。
-
正解
永久気管孔を作った場合は、入浴時は、水やお湯が入らないように気をつけなければなりません。そのため、入浴時は肩までお湯につからないようにする(寒い時は肩にタオルをかけて保温に努めるとよいでしょう)、シャワーをかける際は気管孔にかからないようにゆっくりとかけるなど、気管孔から肺へ水が入らないように十分注意する必要があります。ただし、ガーゼなどで作った小さなエプロンを付けていると、多少の水しぶきは吸いとられるため、気管に水やお湯が入ることを防ぐことができます。
- 3. 排便コントロールを行う。
-
不正解
ADLが全介助であり、また、気管孔が開いている場合、息を止めて力を入れることや排便時などにいきむこと(怒責)ができなくなるため、便秘になりやすい状態です。水分摂取や薬剤投与などで排便コントロールをする必要があります。
- 4. 痰が出やすいので、気管孔周囲を清潔に保つ。
-
不正解
痰が出やすいため、吸引や、ティッシュで痰を取るなどして、気管孔は常に清潔に保つ必要があります。
引用参考文献など
1)国立がん研究センターがん情報サービス.永久気管孔(永久気管瘻).(2017年9月閲覧)
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