2017/11/22 のクイズ
- 1. 医師より持参薬であるバイアスピリン®の内服許可があり、9時に内服させた。
- 2. 搬送直前にブスコパン®の筋肉注射指示があり、いつも通り行った。
- 3. 車いすで迎えに行くと本人より「歩いて帰るから大丈夫」と返答された。意識もしっかりしており、起立時にふらつきもなかったため、本人の意思を尊重し徒歩で病室に戻った。
- 4. 検査40分後、患者さんより飲水希望の訴えがあった。発声できており、唾液の飲み込みもできているようだったので少量の飲水なら可能であると答えた。
挑戦者3748人 正解率41%
- 1. 医師より持参薬であるバイアスピリン®の内服許可があり、9時に内服させた。
-
正解
最新の消化器内視鏡診療ガイドライン1)では、血栓塞栓症高リスク群の患者において、低リスク手技では抗血小板薬の単剤投与の場合は服用継続で検査や生検が認められています。つまり、内視鏡検査は低リスク手技のため、単剤で服用するのであれば、抗血小板薬のバイアスピリン®を通常通り服用しても良いということです。よって、この選択肢が正解です。
- 2. 搬送直前にブスコパン®の筋肉注射指示があり、いつも通り行った。
-
不正解
ブスコパン®は抗コリン薬で、消化管運動抑制や鎮痙作用のほか、膀胱の排出力を弱め、尿道を収縮し、排尿障害や尿閉を来すため、前立腺肥大患者には禁忌です。この場合、抗コリン剤と同等の胃蠕動運動抑制力のあるグルカゴンが使用されます。看護師自身も治療・薬剤が身体に与える影響を理解し、指示間違いに気づかなければなりません。
- 3. 車いすで迎えに行くと本人より「歩いて帰るから大丈夫」と返答された。意識もしっかりしており、起立時にふらつきもなかったため、本人の意思を尊重し徒歩で病室に戻った。
-
不正解
この場合、患者さんの言動と起立時のみで判断しているため、アセスメントが不足しています。内視鏡検査では苦痛緩和目的で鎮静剤を使用することがあり、まず薬の使用の有無を確認しなければなりません。その理由は、歩行することで血流が良くなり、薬の影響によるふらつきや転倒のリスクがあるためです。予測されるリスクも考慮し、安全な移送選択をすることが必要です。
- 4. 検査40分後、患者さんより飲水希望の訴えがあった。発声できており、唾液の飲み込みもできているようだったので少量の飲水なら可能であると答えた。
-
不正解
内視鏡検査では、嘔吐反射や咳嗽反射などの咽頭反射の抑制や疼痛を防ぐために局所麻酔が使用されます。また、消化器系の検査では唾液や胃液分泌、腸蠕動運動を抑制するために抗コリン薬が用いられます。そのため、防衛反応や消化運動が抑制され、嘔吐や誤嚥などのリスクが高くなります。よって、薬効時間などの把握と、患者さんの状態に合わせ、反復唾液嚥下テストや改訂水飲みテストなど嚥下障害のスクリーニングテストを行い判断する必要があります。「飲み込みもできるようだった」というような、安易な判断をしてはなりません。
引用参考文献など
1)日本消化器内視鏡学会.抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン.日本消化器内視鏡学会雑誌.54(7),2012,1075-2102.
2)西川千恵美.やってはいけない看護ケア.照林社,2010,p212.
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