2017/11/20 のクイズ
92歳女性のAさんは、在宅療養中で、ADLは全介助です。亀背が見られ、高機能エアマットを使用しています。胃瘻造設から3年経過し、1週間前に定時の胃瘻交換を実施しました。ご家族から「胃瘻から液が漏れる。どうしたら良いか」と電話があり、経管栄養の中止を指示した後、訪問すると、胃瘻周囲の皮膚が赤くただれていました。Aさんは元々、痩せ気味で、最近るい痩が著明です。触診で腹部膨満はありましたが、「吐き気や痛みはない」といいます。聴診器で腸の動きを確認すると、グル音は良好に聴取できました。体温は37.8℃。排泄は2日前にありましたが、元々便秘気味とのこと。以下の中で、Aさんに起こっていることで、最も考えられることはどれでしょうか?
- 1. 腸閉塞を起こしている。
- 2. チューブ内の閉塞が起こっていて、経管栄養が入っていかなくなっている。
- 3. 腹膜炎を起こしている。
- 4. チューブのサイズが適応していない。
挑戦者3850人 正解率54%
- 1. 腸閉塞を起こしている。
-
不正解
腸閉塞では嘔気を伴い、嘔吐することが多いです。Aさんは嘔吐しておらず、腸グル音が良好であると確認できているので、腸閉塞を起こしているとは考えにくいです。
- 2. チューブ内の閉塞が起こっていて、経管栄養が入っていかなくなっている。
-
不正解
Aさんは胃瘻周囲の皮膚が赤くただれているということから、注入された栄養剤が胃液と混ざって皮膚トラブルを発生させたと考えます。栄養剤が胃内へ入っていることからチューブの詰まりではありません。
- 3. 腹膜炎を起こしている。
-
不正解
胃瘻周囲が赤くただれていますが、体温は37.8℃と高熱ではありません。また、腹部膨満はありますが、腹部緊張ではないので、腹膜までの炎症はありません。
- 4. チューブのサイズが適応していない。
-
正解
定時の胃瘻交換をした際にチューブのサイズが合っておらず、胃瘻とチューブの間に隙間ができ、そこから栄養剤と胃液が漏れていたと考えられます。そのため、胃瘻周囲の皮膚が赤くただれていると思われます。したがって、この選択肢が正解です。
引用参考文献など
1)島田珠美.経管栄養.系統看護学講座:統合分野:在宅看護論.医学書院,2013,214-226.
2)メドトロニック.胃ろうケア.(2017年8月閲覧)
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