2020/04/19 のクイズ
- 1. フェンタニルはシバリングの治療に効果はない。
- 2. 術前病棟での保温・加温はシバリング発生とは関係がない。
- 3. シバリングは心肺機能に負荷がかかる。
- 4. シバリングは若年者より高齢者の方が発生しやすい。
挑戦者8883人 正解率60%
術後シバリングとは、主に全身麻酔を受けた患者さんの覚醒後に起こり、無意識に生じる身震いのことを指します。体温の回復を主な目的としています。酸素消費量の増加や眼圧・脳圧の上昇、術後創部痛の増強など、患者さんにとって負担が大きく、適切な予防・ケアが必要です。
- 1. フェンタニルはシバリングの治療に効果はない。
-
不正解
フェンタニルは抗シバリング作用があると言われているため、術後のシバリングの治療薬として有効です。よって、この選択肢は誤りです。
- 2. 術前病棟での保温・加温はシバリング発生とは関係がない。
-
不正解
シバリング防止には何よりも保温が大切です。患者さんは薄着で手術室に入室するため、全身麻酔導入前から保温、加温をして深部温と末梢皮膚温の差を事前に最小限にしておく必要があります。よって、この選択肢は誤りです。
なお、手術前30分間、温風式加温装置により患者さんを温めておくと、術中体温を保持することができます。 - 3. シバリングは心肺機能に負荷がかかる。
-
正解
正解です。シバリングは熱産生を増大させるため、酸素消費量を安静時の2~3倍まで増加させます。また、交感神経刺激によるカテコールアミン分泌により心拍数が増え、心肺機能に負荷がかかります。
- 4. シバリングは若年者より高齢者の方が発生しやすい。
-
不正解
高齢者は若年者に比べると体温調節機構が障害されているため、シバリングは起こりにくいとされています。よってこの選択肢は誤りです。
引用参考文献など
1)黒瀧健二ほか.シバリングはなぜ起こるのか:周術期の体温調節性反応の機序.LiSA.21(9),2014,852-854.
2)日本麻酔科学会ほか.第27章 体温異常とシバリング.周術期管理チームテキスト第3版. 2016, 632-633.
3)弓削孟文.シバリング(震える)の予防と治療は?.そうだったのか!麻酔看護とバイタルサイン-超図解講座.メディカ出版,2011,241.
4)早瀬知.山蔭道明編.6 加温・保温装置.周術期の体温管理.克誠堂出版,2011,112.
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