状況設定問題(177問)  高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

第107回 午後98問

次の文を読み問題2に答えよ。
Aさん(87歳、男性)。3年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症と診断された。1年前に妻が亡くなってから1人で暮らしている。日常生活は問題なく送れていたが、最近Aさんは薬を飲み忘れることが増えてきたり、電話の応対ができなかったりすることがあり、日常生活に支障が出るようになった。

問題2
その後、Aさんは、コンロの火を消し忘れることや、買い物に行って自宅に戻れないことが何度もあり、在宅での生活が困難になったため、介護老人福祉施設に入所した。Aさんは自分の思い通りにならないときに、大声を出して暴れることがあった。時折落ち着かない様子で施設内を徘徊することがあったが、看護師が話しかけると、立ち止まり「散歩しています」と笑顔で話していた。ある日、Aさんがエレベーター前に1人で立っていたため、看護師がどこへ行くのか尋ねると、Aさんは「家に帰ります」と言った。

このときの看護師の対応として最も適切なのはどれか。
  • 1. 「一緒に出かけましょう」としばらく周囲を歩く。
  • 2. 「トイレに行きましょう」とトイレに誘導する。
  • 3. 「転んだら危ないですよ」と車椅子に誘導する。
  • 4. 「入所中なので家には帰れません」と説明する。
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