感染症(45問) その他

第107回 院内感染の観点から、多剤耐性に注意すべきなのはどれか。

  • 1. ジフテリア菌
  • 2. 破傷風菌
  • 3. 百日咳菌
  • 4. コレラ菌
  • 5. 緑膿菌

解答・解説

複数の薬剤に対して抵抗性を持つようになることを多剤耐性という。緑膿菌には「アミノグリコシド系」「フルオロキノロン系」「抗緑膿菌βラクタム剤」すべてに耐性を持つ多剤耐性緑膿菌が存在する。多剤耐性緑膿菌に対する抗菌薬は認可されておらず、感染症を起こした場合は、治療は非常に困難である。その他の多剤耐性菌で有名なものでメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)がある。MRSAは免疫の低下した患者に院内感染として起こりやすいため、手洗いなど院内における標準予防策の徹底が重要である。


1. ジフテリア菌
ジフテリア菌はグラム陽性桿菌の一種で、ジフテリアに感染すると一般に10%の患者が亡くなるといわれている。ワクチン接種により、罹患リスクを95%程度減らすことができると報告されている。そのため、現在発症は稀で、最後に発症が報告されたのは1999年である。
2. 破傷風菌
破傷風菌はグラム陽性桿菌の一種で、年齢にもよるが破傷風の致死率は比較的高い。現在はワクチン接種によりほぼ100%抗体を獲得すると報告されている。
3. 百日咳菌
百日咳菌はグラム陰性桿菌の一種で、百日咳に感染すると乳児、特に生後半年以下の子どもでは亡くなる可能性がある。ワクチン接種により罹患リスクを80~85%程度減らすことができると報告されている。
4. コレラ菌
コレラはこれまでに幾度か世界的に流行している感染症である。予防として、流行している国では生ものの摂取を避けることなどが有効である。
5. 緑膿菌
緑膿菌はグラム陰性桿菌の一種で、その中でも多剤耐性緑膿菌は、緑膿菌に有効な3系統抗菌薬(アミノグリコシド系、フルオロキノロン系、抗緑膿菌βラクタム剤)に耐性を持つ。感染すると呼吸器感染症や消化器感染症などを引き起こす。特に免疫が落ちている場合、感染のリスクがあがるので院内感染の予防が重要である。
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