状況設定問題(177問)  高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

第110回 午後119問

次の文を読み問題2に答えよ。
Aさん(88歳、男性)は、10年前に脳梗塞を発症し左半身麻痺の後遺症がある。杖歩行はでき、要介護2で介護保険サービスを利用中である。Aさんが最近食欲がなく、水分もあまり摂らず、いつもと様子が違うことを心配した妻がAさんに付き添って受診した。

身体所見:呼びかけに対して返答はあるが反応はやや遅い。麻痺の症状に変化はない。

バイタルサインは、体温37.5℃、呼吸数20/分、脈拍100/分、血圧140/60mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%(room air)。

検査所見:赤血球410万/μL、白血球6,800/μL、Ht 50%、総蛋白6.5g/dL、尿素窒素25mg/dL、Na 150mEq/L、K 3.8mEq/L、血糖値110mg/dL、CRP 0.01mg/dL。胸部エックス線写真に異常なし。

問題2
Aさんは入院となり、点滴静脈内注射が開始された。入院当日の夜間、Aさんは「ここはどこか、家に帰る」などと言い、点滴ラインを触ったり杖を使わずにトイレに1人で行こうとしたりして落ち着かず、ほとんど眠っていなかったと夜勤の看護師から日勤の看護師に申し送りがあった。

日勤でAさんを受け持つ看護師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ
  • 1. 時計をAさんから見える場所に置く。
  • 2. 主治医にAさんの退院について相談する。
  • 3. 日中はAさんにスタッフステーションで過ごしてもらう。
  • 4. 点滴ラインがAさんの視界に入らないようにする。
  • 5. 日中はAさんの病室の窓のカーテンを閉めておく。
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