進む親友、足踏みする自分｜マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌（188）

2021/05/18

（これまでの話は▶コチラ）

草壁先生のいる日常にもすっかり慣れてきたもも子ですが…

「あのねーかず君ねー。ようちえんにいくの。すごいでしょー。」と自慢するかず君。聞いていた草壁先生は、「すごいすごい!!」と返事をしました。

「ようちえんてねー。お兄さんがいくんだよ。おおきいんだよ。」と大物のポーズをするかず君に草壁先生は、「さすがかず君、憧れるなー。じゃあにんじん食べれるかなー。お兄ちゃんになったもんねー。」とおだてながら人参を口者へ運びました。そんな様子を見えていたもも子は、「んもーかず君たら…にしても先生お上手!!」といって、（はっ…またしても先生と言ってしまった）と焦りました。

（なかなか難しいなーこの関係…）となかなか慣れないもも子。すると草壁先生が「かず君、院外の幼稚園に行くと決めたのはどうしてなの?」と話し始めました。もも子は「今は幼保園が増えて遅くまで預かってくれるところが増えたんで…。」と言いいますが、実は、「くさかべせんせーがねあそびにきてねー。」とかず君が話して、病院にバレるのが時間の問題と判断したからなのでした。

「入園式もうすぐで準備大変で…。」と喜んでいうと「へー入園式…いいなあ。」と草壁先生はボソッとつぶやきました。（まさか先生…行きたい?）と想像してどきどきするもも子。もも子の様子に気が付かず草壁先生は、「そういえばー、そろそろ会ってもらいたい人がいてー。」と切り出しました。

「ハイ!!どなたでしょうか?」と聞き返すと草壁先生は「両親です。」と言いました。とっさに身構えてしまうもも子。ママの変わった様子に「ママ―にんじん嫌いなのー?」と抱きつくかず君なのでした。

翌日、職場で松本さんに相談したもも子。「そっかー両親とね…。もうそんな状況なんだ。」と松本さんは答えました。松本さんにも親に会ったか聞いてみると「松本さんは、会ったよー。スゲー気に入られた!!」と言いました。ご両親は、「うちの息子すごく落ち込んでて、ここのところようやく元気になって…しかも看護師さんだなんて…安心してます。」と喜んでいたようです。

松本さんは、「昔から上司や教師ウケはいいから私!!」と誇らしげに言いました。式について聞くと「ないよ。結婚資金ためてたけど、住宅購入に当てるつもり。」と松本さんは答えました。堅実的な松本さんに関心すると「てか向こう2回目だし……式とか挙げれば幸せになるわけではないからねー。」と説明してくれました。

もも子は、「私は挙げてほしいなー。友達が幸せな瞬間に居合わせたい。今幸せだから居合わせてるよ。」と言いましたが、松本さんは笑いながら、「私今幸せだよ。お腹の子どもは順調だし帰ると夕食2人で作って食べて寝て、私、ささやかだけど幸せっていうのが好きだし合ってるんだと思う。仕事楽しいし…。あっそうだ」と答えました。

続けて、「私、来月から地域連携室の室長になるから。職場離れちゃうけどヨロシクね。」と付け足しました。色々な感情から「……あ…そうかそうだった…色々おめでとう!!」と複雑な表情で答えたもも子。「何じゃその顔は…喜んでくれないの?」と苦笑いになる松本さん。もも子は、「淋しさと嬉しさを表現してみました。」とおどけていうのでした。