「医者との結婚」より…後輩ナースの本音｜マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌（117）

2020/01/07

（これまでの話は▶コチラ）

モジャ先生の講義を受けて、くるみちゃんがとった行動は…

あるとき、モジャ先生がラーメンを食べていると、プルルッと携帯電話が鳴りました。

「おっとこれはメールだったか…誰だ…?｣と携帯を開くと、モジャ先生は携帯を手に持ち固まりました。場面がかわり、ある居酒屋で

「モジャ先生…来てくれてありがとうございます。」と真剣な顔つきでいうのは、もも子の後輩くるみでした。モジャ先生は、「いや…いいけど…変な話し出たら帰るからね。君が医療のことで相談したいって言うから来たんであって…｡｣と言いました。くるみは、「先生がこの間した小児の看取りってすごい関心あって、私らしくない話なんでアレなんですけど。」と話し始めました。

「ああいうのっていいなってちょっと思って…。あ、やっぱりいいです。」と自分の中でも躊躇があるように話すくるみ。静かにそのやりとりを見たモジャ先生は、「強烈な人間不信。君って人のこと信用してないでしょ？」と切り出しました。痛いところをつかれ、くるみは固まってしまいました。

我にかえり、「医者ってホントえらそー。」と返しましたが、「医者のことも男のことも本来信用してないでしょ？」とモジャ先生はもう一度聞きました。くるみは下を向いて、「奥さんも子どももいるのに、言い寄ってくる男を死ぬほど見てきて、うんざりしてますよ。確かに。」と言いました。「でも草壁は違った…と。」とモジャ先生が言うと、「そう!!それ!!」と言葉強めに賛同しました。

「草壁先生は、患者さんや家族のこと見下したりしないし、とにかく悪口言わないし、仕事はフツーだけど、手を抜かないし…。ワクチン慎重派のママのことも馬鹿にせず、色々お話してたりしてて、医者ってこうあるべきだなって思うの。でもなーんでもも子さんみたいな人選んじゃうかなー。」と言いました。

モジャ先生は、唐突に「君…医者になれば？」と言いました。「どうも聞いていると君は本来、医者になりたかったんではないかという臭いがする。」と補足しました。

くるみは、「あんな偏差値の化け物みたいな職業、金と頭に恵まれてなけりゃなれないっしょ！しかも私26だし絶対無理!!今から勉強したって入れっこないし、何年かかると思ってんの!!」と声を荒くして言いました。その言葉の反面、心の中では『無理だと必死に言い聞かせて諦めてきたのをなぜ、今更掘り起こしてこようとすんの。』とつぶやきました。