勇気と打算｜マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌（81）

2019/04/30

（これまでの話は▶コチラ）
勇気を出して一歩踏み出そうとする松本さん、思案顔のくるみちゃん。

もも子は、食事中「明日また夜勤なんだけど…今度こそ大丈夫だよね。」と旦那に怪訝そうに言いました。「この間のことまだ怒ってる?」と聞いてくる旦那に呆れてなにも言えず、心の中で『あたり前でしょ?職場に連れてきて!!しかも車に置き去りのまんま。』と悪態をつきました。

言いだしそうになるのをぐっとこらえて、「とにかく、次ちゃんとみてね…。」とだけ言うと、旦那は「うん…でも俺今…新人賞の作品書いててさー。」と言い始めました。もも子は、怒りで目がまわり、『お前のクソ小説なぞどーでもええ』と頭を抱えました。
『もうこんな夫と離婚して新しい人と…』と考えたら、ふとモジャ先生が浮かんだのでした。

自分自身に驚き、『だめだだめだ私!!」何やってんだ!!こんなの私らしくない!』と浮かんだ考えを否定しました。翌日、職場ではくるみが松本さんと話していました。「松本先輩、明日のパーティー楽しみですね!」とくるみが言うと、松本さんは元気のない様子で「それなんだけど…私やっぱりやめようかな…と思って…」と言いました。松本さんにそう言われるのは想定内のくるみ。

松本さんは、意を決して「今、実は気になる人がいて、その人と向き合ってみようと思ってるの。」とくるみに伝えました。くるみは気づかないふりをして、「えっそうだったんですねー知らなかったー。じゃあ仕方ないですよね。」と言いました。すんなりOKが出たことに驚く松本さんを見つめながら、くるみは「もちろん!!人の気持ちだけはどうしようもないですから…。そう思うなら頑張るべきですよ先輩!!」と松本さんの手をとりました。

くるみの優しさに松本さんは、「くるみちゃん…あんたってつくづくいい子…!!」と感動しました。くるみは、「それより、もも子さんいよいよ離婚考えてるって聞いたんですけど…。私、もも子さんにいい人紹介してあげたいんですよ。もも子さんてどんな人がタイプなんですか?」と話を変え、質問しました。松本さんは、「ハッキリとは言わなかったけど…意外とモジャ先生みたいなのがタイプみたいよ。」と小声で言いました。

くるみは『絶妙な所ねらうじゃないの。』と感心するのでした。その後、松本さんはくるみと別れ診察室へ向かうと、そこで草壁先生がいることに気がつきました。『”週末お礼に食事にでも””新しい恋を探そうと思ってる”…などの先生の言った言葉に賭けてみよう！』と松本さんはカーテンのかげから、声をかけるチャンスを伺いました。