相談したくなる相手|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(80)

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初の夜勤はトラブルで終わったもも子。「離婚」の二文字が頭をよぎるけど…

もも子の散々な救急外来夜勤初日から数日経ち、ふと同僚の松本さんは「初の救急外来の夜勤どうだった?」ともも子に聞きました。すると、もも子のオーラはどんより。黒いオーラをまとっているようでした。

夜勤であったことを松本さんに説明するもも子。「草壁先生には怒られちゃうし、もう散々よ。ナースとしても母親としても恥ずかしくて…」と言いました。草壁先生に惹かれている松本は、草壁先生の名前を聞いただけで、ドキンと胸がなりました。

もも子は、怖い顔で「私…本当に離婚考えたよ。つか殺意湧いたし。」と冷たく言いました。松本さんは相槌をうちながらも、少し前草壁先生が落ち込んでた事件はコレだったのかと察しました。そして、『離婚…もも子が離婚したら先生は…せっかく思いを断ち切ろうとしてるのに、もも子に戻っちゃう…』と危機感を感じました。

その頃、草壁先生のもとには、尾田さんがやってきて、「先生!!そう言えば聞きました!?もも子離婚するみたいですよ。カワイソーに大変になりますよね。いたわってあげなきゃー」とねぎらう言葉とはうらはらに嬉しそうな面白がるような表情を浮かべながら言いました。それを聞いた草壁先生は驚きのあまり固まってしまいました。

そんな草壁先生の様子に気が付かず「旦那に愛想つきたんスかね?」という尾田さんたちの姿をくるみはカーテンの陰から盗み見していました。『尾田わっかりやすー・思ったとおりゴシップ撒き散らいてやがる!これで草壁先生がどう反応するか…』と様子を伺っていると、草壁先生は青ざめた顔で、「僕の…せいかも」と言いました。

その頃、仕事を終えかず君と帰宅するもも子は、『離婚かぁ…自分が本気で離婚を考える時がくるとなんて思ってもみなかったな…そもそもデキ婚だし、当然なのかも…。』と思いました。「ママーだっこー。だっこー。」と甘えるかず君を優しい笑顔で見つめ、

ヨッコラショ!と抱っこすると、「今日はグラタン食べたいなー。私作っちゃおうかなー!」と元気を出していいました。しかしすぐ、旦那のことを思い出し、『あぁ…誰かに相談したいなー。…だめだよね…。モジャ先生に連絡しちゃだめだよね…』とモジャ先生が優しかったことを思い出してこらえるもも子なのでした。

 

 

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【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

 

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