初出勤!16年ぶりのナースのお仕事|マンガ・ブランク16年の私が看護師に復帰した話【8】

これまでの話
漫画家歴20年の私。実は看護師免許も持っている。
友人(ナース)との話がきっかけで、16年のブランクを経て看護師への復職をめざすことに!?

復職セミナーへの参加、転職サイトへの登録、そしてド緊張の面接を経て、ついについに復職します!!

さて初出勤です!さすがに16年ぶりの仕事復帰となると朝も緊張して起きます!朝食作りに弁当作り、子供達を送り出して出勤。施設長からは、初日は流れをつかんで下さればいいですよ、と声をかけられました。

一日指導してくれるのは30歳くらいの女性ナース。「まず手始めにお客様のバイタルを…」と説明されます。施設は患者様ではなく、お客様と呼ばれます。病院と違ってサービス業という感じが強いです。先輩ナースもお客様へ声をかけるときにはニッコニコの笑顔で親しげに話しかけます。

そのテンションや患者さんへのタメ口に、介護施設と医療機関は違うんだーということを実感します。ヘルパーさん達も「だから言ってるじゃん」というような、ほぼタメ口で、どうもタメ口は慣れないなあと思ってしまいました。でも、きちんとしたスタッフもいます。

とりあえず自分はきちんとしようと決めて対応していきます。バイタルを測ったら、入浴のお手伝いをし、軟膏塗ったり湿布貼ったりしたら昼食の介助。午後は記録記入や内服のセット、他にもお洗濯や体操のお手伝いなど雑用諸々…。「どうでした?」と施設長に聞かれ、「流れはわかりました」と答えたものの、「私、看護師の仕事したかな?」

採血や点滴といった医療行為はほとんどしないし。インシュリンの注射くらいしかしません。「そのことはわかっていたことだけど。あとなんか、ヘルパーさん達の対応にもモヤモヤする…。でもブランク16年に私にはこのくらいがいいのかも…。慣れてもっと医療の現場でもできるって思ったら転職すればいいんだし」と振り返り。夜、子供達にどうだった?と聞かれて「うーん、疲れた…」の一言。働くってことは大変なんですよ…!私にできることを精一杯やるのみ!と自分を励ますのでした。

次回、いよいよ最終回!

 

【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

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