初の「特定認定看護師」922人誕生、どの認定分野が多い?|看護roo!ニュース

初めての「特定認定看護師」922人誕生

 

認定看護師の資格制度が改正されてから、初めての「特定認定看護師」が誕生しました

 

すでに認定看護師の資格を持っている人は、特定行為研修を修了し、必要な手続きを行えば、新たな制度での認定看護師(特定認定看護師)へ移行できるようになっています。


日本看護協会によると、6月時点で移行手続きを行ったのは922人でした。

 

 

「特定認定看護師」になったのは4.3%

約2万1600人いる認定看護師のうち、特定認定看護師に移行したのは4.3%の人でした。

 

初の「特定認定看護師」への移行者

 

 

一番多い認定分野は「皮膚・排泄ケア」

19の認定分野すべてで特定認定看護師への移行者がいました。

 

認定分野別にみると、「皮膚・排泄ケア」が300人と最も多く、次いで「救急看護」と「集中ケア」を統合した「クリティカルケア」(217人)が続きました。

 

また、新型コロナの流行で需要が高まっている「感染管理」は96人でした。

 

認定分野別 特定認定看護師への移行者数

出典:「新たな認定看護師への移行手続きを開始 特定認定看護師922人を登録」(日本看護協会)

 

 

「これまでの認定看護師」と「特定認定看護師」

認定看護師の資格制度をめぐっては、当初、特定行為研修を組み込んだ新たな認定看護師に時間をかけて完全に移行することも検討されましたが、賛否両論あったことを受け、最終的には更新は永続的に可能となりました。

 

そのため、すでに認定看護師の資格を持っている人は、

 

  • そのまま更新を続ける「これまでの認定看護師
  • 特定行為研修を修了して移行手続きを行う特定認定看護師

 

 

のいずれかを選択できることになっています。

 

新たな認定看護師の制度に組み込まれた特定行為研修を受ければ、医師の指示をその都度、待つ必要がなく、あらかじめ作成された「手順書」に基づいて一定の診療の補助が行えるようになります
 

 

日看協は、

 

「従来の認定看護師の役割である、分野に特化した知識・技術と高いアセスメント力に加え、臨床推論力・病態判断力が強化され、より実践力が高まることが期待される」

 

とし、特定認定看護師への移行を後押ししていくとしています。

 

***

 

2020年度から、特定行為研修を組み込んだ新しい認定看護師教育も始まっています。

 

これまでの教育より時間もコストもかかり、忙しい看護師にとっては負担があるとの声もあります。

 

日看協では、e-ラーニング主体の研修プログラム、無利息の貸与型奨学金などの経済的支援など、受講しやすいサポートを行っていますが、今後、新たに資格を取得する人・これまでの資格から移行する人を合わせ、「特定認定看護師」がどのくらい増えていくかが注目されます。

 

 

看護roo!編集部 坂本朝子(@st_kangoroo

 

 

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