希望の部署に配属されず、受け入れられない…|看護師かげと白石の今週のモヤッと(67)

この連載では、総合病院で働く看護師のかげと中堅看護師の白石が、読者から寄せられた「看護の現場で感じるモヤモヤ」にお答えします。

みんなの「モヤッと」が「ピカッと」に変わりますように!

 

連載:看護師かげと白石の今週のモヤッと

Vol.67 希望の部署に配属されず、受け入れられない…

希望の部署に配属されなかったことが受け入れられない看護師のイラスト

 

看護師白石さんのアイコン

今回は、配属先に悩む看護師1年目の方からのお悩みです。

 

 

お二人に話を聞いてほしいです。

 

災害医療に携わりたいため、救急に希望を出しました。
でも第2、第3希望が外科系だったためか、手術室の配属に決まりました。

 

学生の頃の病棟実習で看護の仕事にやりがいを感じ、「私は看護師になったら、こうやって看護をしてくのかな」とも期待していました。

 

しかし実際は手術室に配属となりました。


災害医療に携われないだけでなく、採血一本取れず、おむつ一つ変えられない、病棟の看護ができない看護師になってしまうと思うとやるせない気持ちです…。

 

配属は希望通りにいかないことが多いのは理解していますが、受け入れられません。

 

入職して間もないですが、とても不安な気持ちです。

 

(にゃさん 看護師1年目)

 

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第1希望とした救急でも、第2、第3希望の外科系病棟でもない手術室の配属になってしまって、納得がいかないんだね。

 

看護師かげさんのアイコン

そうだね。

将来的に災害医療に関わりたいという希望があるみたいだし、なかなか受け入れられないって気持ちなのかな。

 

実は僕、救命救急センターで数年働いていたことがあるんだ。

 

これまでの僕の経験から、不安に感じている相談者さんに何か伝えられたらと思うよ!

 

 

災害医療に携わる道から外れてしまったわけではない

看護師かげさんのアイコン

災害医療に携わりたくて救急が第1希望だったのに手術室になって、なんだか全然違うところに配属になってしまった…って気持ちがあるかもしれない。

 

だけど、手術室は救急とつながりがあるし、災害発生直後に必要とされる超急性期・急性期の経験を全く積めないわけではないと思うよ。

 

手術室で救急とつながる知識や経験を積めるし、いつか異動の希望がかなったときにも生かされると思う。

 

今すぐ異動できなくても、手術室でしばらく頑張ってみるって考え方もアリなんじゃないかな。
 

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うんうん。
それに、手術室は第2、3希望としていた外科病棟とも関わりがあるよね。

 

外科の経験も積めるという点でも、希望からすごく遠いところに配属になったわけじゃないかも。

 

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そうだね。

手術室勤務でも、災害医療の道から外れたわけではないと僕は思うよ。

 

この後、救急で生かせる手術室の経験やスキルの一例を紹介するね!

 

 

手術室での経験は、救急でも役立つ

看護師白石さんのアイコン

救急で生かせる手術室の経験や知識って、どんなこと?

 

看護師かげさんのアイコン

たとえば、患者さんの生命維持に必要な 呼吸・循環管理、 出血管理、体温管理は手術室看護で重要なポイントだけど、それは救急の現場でも特に大切なんだよね。

 

それから、手術という緊張感のある場面で、冷静かつ的確に流れを読む判断力や集中力は、超急性期の救急の現場でもきっと生きてくると思う。

 

さらに手術室はいろんな疾患・状態の患者さんを受け持つから、幅広い疾患や解剖生理の知識が身に付くよ。

 

救急でもこうした知識が欠かせないから、異動しても役立つはずだよ。

 

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なるほど!

確かに、二次・三次救急の手術室には急性期の患者さんも運び込まれることがあるし、手術室って救急とすごくかけ離れた分野ってわけではないもんね。

 

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うんうん。
僕が救命救急センターで働いていた頃、同期が手術室から異動してきたけど、スムーズに初療室で仕事ができていたんだ。

 

初めて学ぶことも多かったと思うけど、きっと手術室で培った経験と知識が救急でも生きたのかなって僕は思ったよ。

 

だから、手術室でしっかり積んだ経験は、いつか救急への異動がかなったときに現場で発揮できるんじゃないかな。

 

看護師白石さんのアイコン

うん。

 

相談者さんが具体的にどんな形で災害医療に携わりたいと思っているかはわからないけど、DMATとかなら、やっぱり救急での経験が重視されたりするだろうし、いずれ異動も考えることがあると思う。


でも、今は手術室で頑張りながら、救急への異動を目指すという考え方はあるかもね。

 

実際、その後、災害医療に携わる道に進んだときにも、手術室で培った経験が役立つかもしれないし。

 

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そうだね!

ただ、相談者さんが心配しているとおり、手術室だと患者さんの身体ケアや援助、採血やオムツ交換などの基礎的な看護技術は、一般病棟と比べてほとんど経験することはないと思う。
 

看護師白石さんのアイコン

救急への希望とは別に、相談者さんは病棟看護にやりがいを感じてたところもあったみたいだもんね。

 

看護師かげさんのアイコン

うん。

そういう技術を経験したいと思うなら、たとえば、どこかの病棟にサポートで入らせてもらって基礎的な看護技術を実践できるように、師長さんに相談するとかもできるかもしれないよ。

 

こうしたやり方ができない病院もあると思うけど、そんな場合も、いつか病棟に異動になったときにあらためて学べば、本来は大丈夫だと思う。

 

それでも、やっぱり病棟看護がどうしてもやりたいんだったら、その時は師長に病棟への異動の相談をしてもいいんじゃないかな。
 

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そうだね。
希望ではない配属になったことを受け入れられなくてツラいと思う。

 

でも、今いる手術室でできることもあるし、相談者さんの夢でもある災害医療につながる経験を積めることもあるかもしれないね。

 

ひとまず落ち着いて、今後の自分のやりたいこととキャリアを考えながら、どうしていこうか検討してみるといいんじゃないかな。

 

看護師かげさんのアイコン

うんうん。
今回の僕たちの話が何かの参考になったらうれしいな。

 

がんばってね、応援しています!
 

 

今週のピカッと


☆今すぐ異動できなくても、いずれ救急でも生かせる経験を積むために、手術室でしばらく頑張ってみるという考え方もある

 

☆手術室を経験してみて、なお病棟への意識が強くなるようなら、その時は師長に病棟への異動の相談を

 

☆今後の自分のやりたいこととキャリアを考えながら、どうしていくか検討してみよう

 

 

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プロフィール

看護師のかげ(@877_727)

医療の勉強に役立つ(てほしい)絵や仕事でのほっこり話などをTwitterでつぶやいています。

 

 

書籍紹介

 

『ホントは看護が苦手だったかげさんの イラスト看護帖〜かげ看〜』

かげ 著、永岡書店

看護師かげさん著「ほんとは看護が苦手だったかげさんのイラスト看護帖~かげ看~」の写影

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10年以上病院で働いてきて、現在はいろんな場所で働いている看護師兼ライター。

最近は、後輩に飴ちゃんあげるおかん系看護師になりつつある。

 

 

書籍紹介

 

『Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~私もエールをもらった10人のストーリー』

白石弓夏 著、メディカ出版

白石弓夏著『Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~私もエールをもらった10人のストーリー』の写影

 購入はこちら

 

イラスト/かげ

編集/木村さちこ(看護roo!編集部)

 

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