看護師4人に1人が冬のボーナス減、看護師1900人アンケート|看護roo!ニュース

看護師の2020年冬のボーナス支給状況のグラフ。全面カット2.7%、前年冬より減った22.3%、前年冬と変わりなく支給された19.2%、前年冬より増えた1.9%、まだわからない53.9%

看護roo!アンケートより)

 

新型コロナウイルス感染症への対応が長期化し、医療機関の経営への影響も深刻になっていることが指摘されています。

 

看護roo!が全国の看護師を対象に行ったアンケートによると、今冬のボーナスが「全面カットになった」との回答は2.7%「前年冬より減った」とする回答は22.3%となりました。

 

看護師の4人に1人はボーナスが減額になっている状況です。

 

【アンケート概要】

2020年12月4日~20日、全国の看護師を対象にインターネット調査を実施。有効回答数は1,967人。

 

 

仕事を続けるモチベーションに影響も…

春からずっと緊迫したコロナ対応を続けてきて、現場の看護師は疲弊しています。

 

さらに“第3波”による感染者が増加している中でのボーナス減額に、「医療従事者が報われない」としてモチベーションに影響が出ているとするコメントも寄せられています。

 

冬ボーナス減額に対する看護師の声の図表。「コロナ病棟に人員を取られ、スタッフが少ない状態でやってます。本当に本当につらい。それなのにボーナスも大幅カットになってしまった。もうモチベーションを維持していけない(泣)」「最前線で感染リスクがある中、めちゃくちゃ働いているのに、その上ボーナス減。ほんと馬鹿らしい」「夏も冬も減り、コロナ対応してても手当もなく…」「コロナ患者を受け入れて残業の毎日。ボーナスも減額、、やってらんない」

看護roo!アンケートより)

 

また、支給前で「まだわからない」と答えた人(53.9%)も多く見られました。

 

コメントからは「ボーナスが出るという話さえない」「減るとは聞いている」など、不安を抱えている様子がうかがえます。

 

 

「お金で動くわけではないけれど」

一方、「前年冬よりボーナスが増えた」「前年と変わりなく支給された」と回答した人からは、コロナ対応で大変な中でも前向きな気持ちを保てているコメントが見られます。

 

冬ボーナスが維持・アップになった看護師の声の図表。「「みんなのおかげで、大変な中、乗り切れました。ありがとう」とボーナスが去年より多く出ました。お金で動くわけではないけど、これからもこの院長のもとで患者様のために頑張ろうと感じました」「「雇用を守るため借金してでもボーナス出します」とお話ありました。コロナ病棟、大変ですが、引き続き頑張ります」「きっと減ると覚悟してましたが、普通に出たので助かりました。まだまだ
頑張っていかないといけません」

看護roo!アンケートより)

 

単なる金額だけではなく「自分たちの頑張りを認めてくれた」という満足度につながっていることが感じられます。

 

 

看護師の負担はますます重く…

第3波による新型コロナ感染者の急増で、看護師の負担はますます大きくなっています

 

新型コロナ患者に対応する病院だけでなく、そこからの転院を引き受ける病院などでも、もともとの人手不足に輪をかけて厳しい状況です。

 

今回のアンケートに寄せられた声には「こうした医療現場の状況、看護師の状況をわかってほしい」という切実な思いが込められています。

 

 

看護roo!編集部 烏美紀子(@karasumikiko

 

 

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