マンガ・パラメディカルピグメンテーションナースの仕事

看護師がその力を発揮できる場所は、どんどん増えています。

いろんなかたちで活躍するナースに、漫画家の明さんが会いに行ってきました。

 

色を使った看護「パラメディカルピグメンテーション」とは?

看護師で漫画家の明です。忙しいナースの仕事、やりがいもあれば憂いもありま。

けれど実は沢山の可能性を秘めた看護の力。あらゆる場所に輝く力には、まだ見ぬ世界があるんです!

というわけで、そんな力を探しにレッツゴー!

 

「色」を使った体と心のケア「パラメディカルピグメンテーション」とは?

今回ご紹介するのは「パラメディカルピグメンテーション」。色を使った補助医療です。

乳房再建後の乳輪の色素欠落、白斑症や無毛症、オペ後の創跡・・・闘病の中で失った「色」を取り戻す技術です。

ご紹介してくれるのは、渋谷の森クリニックの斎藤利江さん!

患者さんは多岐にわたりますが、皆さん笑顔で帰られます。たとえば・・・

乳房切除・再建後の方の、乳頭の色素欠落をカモフラージュしたり

白斑症の方の口唇、無毛症の眉など

他にも、オペ後の創や化学療法の脱毛などのケアがあります。

化学療法前に眉を入れる例も増えています。毛が抜けちゃう前に入れておく。

そういえば私も外科にいたとき、ボディイメージの変化に悩む患者さんを沢山みました・・。

治療してから日常に帰っていく患者さんのために、こういう治療があるということを看護師に知ってもらいたいという斎藤さん。

見た目が変わると自信がつき、笑顔になり、前向きになります

パラメディカルピグメンテーションは、医師の指示で行う医療行為です。施術の方法はこんな感じ。

皮膚の浅いところ(0.5~2mm)くらいのところに入れられる

パラメディカルピグメンテーションの施術道具

看護師が直接施術したことが患者さんの喜びにつながるので、とてもやりがいがあります

でも、現実問題としては人が足りなくて・・・

日本でパラメディカルピグメンテーションの施術ができる資格をもっているのは、医師50名、看護師30名師会内のです。(2016年10月現在)

でも患者さんは日本中からやってきます

だから斎藤さんは、パラメディカルピグメンテーションを広めるために普及活動も行っているそうです

そういえばそもそも、斎藤さんはどうしてこの道に・・・?

もともとは製薬会社にお勤めだった斎藤さんは、看護師の姿を見て一念発起し憧れのナースになったそう。

オペ室、病棟と経験しながら、看護師としてあるべき姿を模索する日々の中・・・

先輩に紹介されて出会ったのがパラメディカルピグメンテーションでした

学校で学び、資格を取り、2015年にはアートメイクの国際大会にて金賞!

わたし自身、出会うまで知らなかったし色々経験して悩みましたが、今は患者さんの喜びの報告を聞くのが嬉しいです!

もし病棟でもやもやしているナースがいたら、こういう別の道もあることを知って欲しい。

患者さんに一番近いナースだからこそ、より近くで関われるんですよね

これってナースの力ですよね。

悩みを抱える患者さんが、1人でも多く良い生活を送れるように、パラメディカルピグメンテーションを広めて行きたいと思います!

おまけ:斎藤さんの趣味はサンバです

 

【取材・マンガ:明(みん)】

看護師・漫画家。沖縄県出身。大学卒業後、看護師の仕事の傍らマンガを描き始める。コミックスマート社の漫画アプリGANMA!にて『LICHT-リヒト』を連載中。趣味は合気道。

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