心の支えだった先輩が退職、もう頑張れないかも…|バク先生のナースお悩み相談室【20】

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バク@精神科医

精神科専門医

 

今回のお悩み

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尊敬している大好きな先輩がこの春で退職してしまいます。

 

とても仕事のできる方で、後輩への指導もわかりやすく、患者さんにも常に丁寧で思いやりのある対応をされています。私もこうなりたいと目標にしていて「この先輩がいるから頑張れる!」と心の支えにもなっていました

 

つらいときに相談に乗ってもらったり一緒にご飯に行ったり、病棟で一番親しかった先輩がいなくなってしまうと思うと、私も一緒に辞めたくなっています

 

何をよりどころにして頑張ればいいのか、わからなくなってしまいました。

 

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私も大尊敬していた先輩がいたので「この人がいるから」の気持ち、すごくわかります…!

 

あなたにとって、その先輩が特別なのはどうしてでしょう。あなたの大切な「心の支え」を一緒に考えてみましょう。

 

その気持ち、めっちゃわかる…!

こんにちはバクです。

尊敬していた、大好きな先輩がいなくなってしまうっていうのは本当につらいものです。もしかすると恋人や家族が遠くに行く以上に、心にぽっかり穴が開く感じがするかもしれません。

 

そしてあなたの思う「『この人がいるから頑張れる』と思ってたのに」って気持ち、めっちゃわかりますよ

 

私も指導医の先生に憧れと、心のどこかで「この先生がいるからこそ、自分は一丁前にやれる気がしてるだけなんじゃないかなぁ……」って不安も入り交じったような気持ちを抱きつつも大尊敬していた先生がいたんですよね。

 

私のことは置いておいて、ここで少しあなたのことを振り返ってみましょう。

 

 

その先輩が特別だった一番の理由は?

あなたにとってその先輩が特別だった一番の理由って果たして何でしょうか?

 

私の考えや経験にもとづく回答なので的外れだったら申し訳ないのですが、それはもしかして

 

私も先輩みたいになりたい!って思わせてくれる、憧れの「鏡」みたいな存在だったから、

 

かもしれないですね。

 

たしかに先輩はもうすぐ物理的にはいなくなってしまうでしょう。でも,

あなたの中に生まれた「あの先輩みたいな看護師になりたい!!」という熱い想いはずっと残るんじゃないでしょうか?

 

先輩がいなくなったからって、いきなり「こうなりたかったけど先輩がいないから、や~めた~~」とかにはならないでしょう?

 

つまり言い換えると、「先輩への尊敬の感情」そのものが、あなたにとっては立派な「よりどころ(心の支え)」になってるんじゃないでしょうか?

 

あなたの中の「先輩」ときっと一緒に頑張れる

先輩がいなくなっても病棟は待ってくれないですよね。今のあなたは「先輩もいない、そんな病棟で、私はどうしたら良いのかわからなくなっちゃうんじゃないのかな?」と不安になっているのかもしれないですね。

 

でも、先輩に出会うまではあなたの中になかった感情や考えが、今のあなたには絶対芽生えているはずです。

 

今後あなたが病棟で悩むたびに

 

『先輩がいたら、きっとこうするだろうな』→だからそうしてみよう!

『今の私を先輩が見たらどう思うかな?』→褒められそうなことをやってみよう!

 

って思いながら仕事できたら、もうそれは心に先輩がいるレベルで先輩リスペクトマスターになっているだろうし、絶対そんなふうにできる日は来ると思うんですよ。

 

だって、それだけリスペクトしていた先輩に指導してもらってきたんだから、あなたの行動は絶対変わっているし、そうじゃなかったら「私もこうなりたい」なんて思えないですよ。

 

最初は何かやらかしてしまったとき、不安だったり怖かったり、寂しくて泣きそうになるかもしれないけど、だんだんそれが「先輩と一緒に頑張ってる」って感覚に変わっていく!と思ってみてはどうでしょうか?

 

つまりは、先輩は退職しても、あなたの中に生き続けてるぜ!ってことです(先輩は実際生きてるんだけども)。

 

先輩から教わった大切な気持ち、受け継いでいこう

それにね、あなたはもう先輩からの教えで「後輩がきたら、私もこう教えてあげたい」って気持ちもモリモリ持ってるわけですよ。それは、これから受け継がれる絶対に大切なことなんですよ。

 

私も前の回で書いたホストみたいな丁寧な対応をする先生のこと、大概の研修医とか専攻医に話してきたし、その教えを実践する姿も見せてきました。その結果、患者さんにとっても後輩医師にとってもめっちゃ良かったことがたくさんありました。

 

だから今はなかなかイメージつかないかもなんだけれども、あなたがこれからその先輩みたいに後輩から頼られたり、患者さんから「あなたがいてくれてよかった」って言われるようになったとき、思い出してほしいな~と思います。

 

先輩はきっとどこかで『あの子なら絶対ちゃんとやれてるよ!』って笑ってる未来が絶対あると信じてますよ、自分は。

 

執筆

バク@精神科医

ADHDをはじめとした発達障害持ちの元文系。理転した後、無事に医学部に合格。国家試験も何とかクリアしたものの、専攻した内科で適応障害になり休職し、精神科医として無事?復活。精神科でジェンダー外来を通じ自分の性自認が完全に無いことに気付く鈍感さ。そんなアセクシャルながらもご縁があって結婚できた、いろいろぼんやりしている精神科医。
雑誌連載や書籍を出したり、依頼があれば講演会をしたりしながら「生きてみるもんだなぁ」と日々感謝しながら今日も日本のどこかで働いている、はずです。

 

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編集:烏 美紀子(看護roo!編集部)

 

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