最終更新日 2018/01/17

モロー反射

モロー反射とは・・・

モロー反射(もろーはんしゃ)とは、乳児の頭部の位置の不意の変化、温度の不意の変化、突然の騒音などにより誘発される原始反射である。両手と両足を左右対称に外側に伸ばし、それからゆっくり手を前で交差するように抱え込む運動をする。抱きつき反射ともいう。

【出現時期と消失時期】
在胎27週頃から出現し、通常生後4か月頃消失するが、生後6か月まで続くこともある。モロー反射の確認は、通常新生児期と1か月健診において行われている。

【誘発法】
仰向けに寝かせた乳児の頭部を、手のひらで支えながら30度程度起こし、手のひらに頭をのせたまま手の力を弱め児の頭を少し落下させるとモロー反射が誘発される。誘発を行う場合は、乳児を転落させたり頭部打撲させたりしないよう注意をする。

【生理的意義】
母親にしがみついたり、落下しそうになったりした時、近くにある物に掴まることで、危険を回避するのに有用だと考えられている。

【モロー反射の異常】
モロー反射が通常出現している時期に、反射が発現しないか減弱している、あるいは反射が亢進している、または通常モロー反射が消失している時期にもかかわらず反射が発現してしまうような場合は、中枢神経の異常の可能性がある。
また、モロー反射が左右非対称の場合は、分娩による上腕神経叢麻痺や鎖骨骨折などの可能性がある。

執筆: 藤垣義浩

宇都宮記念病院 小児科科長 救命救急センター

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