最終更新日 2018/09/18

宿便

宿便とは・・・

宿便(しゅくべん、fecal impaction)とは、腸内に長期間残存している便のことである。

【症状】
症状としては、排便時の疼痛、直腸の充満感、便秘が挙げられる。時に水っぽい粘液や液状の便が閉塞部の周囲からにじみ出て、誤って下痢と感じることがある(逆説的下痢)。
宿便は、高齢者(特に寝たきりの人、身体活動が低下している人)や妊婦、X線検査でバリウムを飲んだり浣腸したりした人に特に多くみられる。便秘症の患者さんなどにも多くみられ、便が停滞することによって、宿便性イレウスや宿便性大腸潰瘍、宿便性穿孔などの疾患を引き起こすこともある。便秘に伴う腹部不快感、腹痛でQOLの低下を招くことが多い。

【治療】
治療としては、摘便、坐薬、浣腸、便秘薬を用い、排便コントロール(下痢や便秘を来さないように適切にコントロールすること)を行うことが多い。

執筆: 中田一弥

加古川中央市民病院 救急科 救命救急センター

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