最終更新日 2018/06/04

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは・・・

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん、thoracic outlet syndrome)とは、胸郭出口を通る神経や血管の圧迫に起因する一連の症候である。胸郭出口とは第1肋骨、鎖骨、前斜角筋などで構成される部分である。胸郭出口を通る神経と動脈は腕神経叢と鎖骨下動脈である。

【症状】

症状としては、上肢のしびれ、疼痛、皮膚の冷感、蒼白、レイノー現象などがある。疼痛は尺側に多い。20~30歳くらいの首が長くなで肩の女性に多い。頸椎捻挫や肩周囲の外傷などでも発症することがある。

【検査・診断】

検査は1)アドソンテストや2)ライトテストがある。

1)前者は頸椎をやや伸展し、疼痛側に回旋し、息を深く吸って止めることにより橈骨動脈触知の停止を確認するものである。

2)後者は上肢を外転させることにより橈骨動脈触知の停止を確認するものである。

【治療】

治療は原則、保存的加療の対象となる。温熱療法や体操療法、薬物療法、神経節ブロックなどを組み合わせて行う。重症例では手術加療の対象となることもある。頸肋がある場合には頸肋の切除であり、頸肋がない場合は第1肋骨の切除が治療となる。頸肋とは第7頸椎の横突起が発達して、肋骨のように伸びてきたものである。第1肋骨に接したり,胸骨にまで伸びていたりするものもある。

執筆: 岩﨑 寛

神戸マリナーズ厚生会病院 救急科救急部長 救命救急センター

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