最終更新日 2019/09/30

レスパイト入院

レスパイト入院とは・・・

レスパイト入院(れすぱいとにゅういん)とは、医療設備の整った病院が、神経難病患者やがん患者などの要介護者を対象に、医療保険で短期入院を受け入れる制度のことである。レスパイト(respite)とは、一時的中断、休息、息抜きを意味する。
在宅介護をする介護者の休息をはじめ、疾病やけが、出産、旅行、冠婚葬祭などの事情に応じて、医療機関が自発的に行う場合が多く、介護保険施設で断られる可能性の高い、ろうや気管切開、人工呼吸器の患者でも入院が可能である。医療機関によって、登録や予約、申し込み、面接などが必要となる。

■各医療機関での主な受け入れ条件
・医療機関の所在地と同じ都道府県内に在住すること
・重症、難病を抱え、常時医療的管理を必要とするが、病状の安定している患者
・入院期間は1~3週間程度
・入院期間終了後は、在宅療養に戻ること

■ショートステイ
一見、レスパイト入院と似ているようだが、ショートステイとは、短期入所生活介護(たんきにゅうしょせいかつかいご)とも言い、医療設備の整っていない介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などが、要介護者の短期入所を受け入れる介護保険サービスのことである。ひと月最長30日まで利用でき、食事や入浴などの生活支援や機能訓練を受けることができる。

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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