最終更新日 2018/05/09

いびき

いびきとは・・・

いびき(snore)とは、上気道の狭窄部位を空気が通過して軟口蓋などが振動して発生する音である。

覚醒している際の安静時は通常呼吸をしているが、睡眠時や意識障害時は口呼吸が加わる。さらに筋緊張が緩むため軟口蓋や舌根が落ち込み、上気道が狭窄もしくは閉塞してしまう。そこを呼吸により空気が流れることで閉塞部位が振動して音が発生するのがいびきである。いびきの原因としては、口蓋垂や扁桃腺肥大・巨大舌・肥満による上気道閉塞・蓄膿症アレルギー等による鼻閉状態・筋緊張が通常より緩む意識状態(血管障害や睡眠薬の影響等)などが挙げられる。

いびきは必ずしも病的な現象ではないが、上気道閉塞をきたす何らかの疾患と関与している場合もある。また、いびきにより自身の睡眠の質が低下する場合や、周囲の人への影響から社会生活の妨げになる場合もある。そのため、いびきに対しての治療が必要な場合もある。

また、睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)では大きないびきが特徴的である。閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive SAS)では、治療として持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive Airway Pressureの頭文字をとってCPAP・シーパップと呼ばれる)が行われることもある。

執筆: 井上 彰

明石医療センター 救急科医長 救命救急センター

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