最終更新日 2019/08/30

DPC制度

DPC制度とは・・・

DPC制度(でぃーぴーしーしーせいど)とは、平成15年に導入された、急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度のことである。DPC/PDPSとも呼ばれ、英表記は、diagnosis procedure combination/ per-diem payment system。

DPC制度では、疾患やその症状、治療行為をもとに、厚生労働省が定めた「診断群分類」(Diagnosis Procedure Combination:DPC)に基づいて、1日当たりの定額医療費が決定される。
適用対象は、入院医療費のうち、入院基本料、投薬、注射、画像診断などで、これに、従来通りの出来高払い方式(診療行為ごとの点数をもとに計算する制度)部分の手術やリハビリなどの料金を合算して計算される。

【メリット】
・不要な医療行為を重ねた点数増加が原因で、患者が不当な負担を強いられることが減る。
・医療従事者側は、無駄な医療行為を施しても、定額以上の報酬は得られないため、定額に見合った適切な診療を行うことになる。
・医療機関による診療内容のばらつきを抑えることができる。

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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