1. 看護roo!>
  2. 看護・ケア>
  3. 看護のためのからだの正常・異常>
  4. 筋肉にはどのような種類があるの?

2018年03月12日

筋肉にはどのような種類があるの?

解剖生理Q&A

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「筋肉の種類」に関するQ&Aです。

筋肉にはどのような種類があるの?

筋肉は骨格筋、心筋、平滑(内臓)筋の3つに大別できます(表1)。

表1筋肉の種類

筋肉の種類

 

このうち、私たちが通常「筋肉」と称しているのは骨格筋ですが、心筋、平滑(内臓)筋も「筋肉」です。それぞれの特徴を簡単に記しておきましょう。

 

骨格筋

骨と骨をつないで体を動かすための筋肉が骨格筋です。束状に集まった筋線維で構成されており、周囲を筋膜で包まれています。

骨格筋は自分の意思で動かすことができるため、随意筋(ずいいきん)と呼ばれます。骨格筋は、体性運動神経によって支配されています。

組織学的には、縞模様の横紋が見られる横紋筋(おうもんきん)で、迅速で強力な収縮を行うことができますが、運動によって疲労します。

 

心筋

心臓壁を構成する筋肉を心筋といいます。

骨格筋と同じく横紋筋ですが、意思で動かない不随意筋(ふずいきん)です。いくら動いても疲労しない点も骨格筋とは異なります。

心臓のペースメーカーと呼ばれる部位から興奮が生じ、刺激伝導系によって興奮が次々に伝わると、心臓をリズミカルに収縮、拡張させます。

激しい運動をした時には心臓の拍動が速くなり、安静時には拍動が遅くなるといったように、心筋の運動は自律神経によって調節されていますが、随意的に支配されているわけではありません。

心筋細胞は分裂する能力を持っていないため、心筋梗塞などで損傷・壊死すると再生することはできません。

 

平滑(内臓)筋

消化管や気道などの内臓壁、血管壁などを構成するのが平滑(内臓)筋です。骨格筋や心筋とは違い、横紋は見られません。

平滑(内臓)筋は意思で動かすことのできない不随意筋です。筋そのものの収縮力は横紋筋に及びませんが、疲労することなく動き続けることができるため、内臓のリズムを保ち続けることができます。

平滑(内臓)筋は心臓と同じように、自律神経の支配を受けています。

 

MEMO横紋筋と平滑筋

横紋筋には、アクチンという細い筋線維と、ミオシンという太い筋線維が交互に規則正しく並んでおり、縞模様のように見えます。平滑筋は先端が先細りになった細長い細胞の集まりで、縞模様は見えません。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典]『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』(監修)山田幸宏/2016年2月刊行

看護のためのからだの正常・異常ガイドブック

引用・参考文献

著作権について

この連載

  • 昼夜逆転はなぜ起きるの? [05/28up]

    『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。 今回は「昼夜逆転のプロセス」に関するQ&Aです。 昼夜逆転はなぜ起きるの? 睡眠欲求は、昼間の活動によって乳酸などの疲労物質がたまることで生じると考えられています。また、前... [ 記事を読む ]

  • 筋肉疲労はなぜ起きるの? [04/16up]

    『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。 今回は「筋肉疲労」に関するQ&Aです。 筋肉疲労はなぜ起きるの? 筋肉が収縮する時には、ブドウ糖と酸素が大量に必要になります。エネルギーを作り出すアデノシン三リン酸(ATP... [ 記事を読む ]

  • 筋肉にはどのような種類があるの? [03/12up]

    『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。 今回は「筋肉の種類」に関するQ&Aです。 筋肉にはどのような種類があるの? 筋肉は骨格筋、心筋、平滑(内臓)筋の3つに大別できます(表1)。 表1筋肉の種類 ...

  • 骨が折れてもいずれ治るのはなぜ?|骨折が治癒するまでのプロセス [02/08up]

    『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。 今回は「骨折が治癒するまでのプロセス」に関するQ&Aです。   骨が折れてもいずれ治るのはなぜ? 骨折した骨がくっつくのは、骨折後、破骨細胞によって不要なものが始末さ... [ 記事を読む ]

  • 自律神経とホルモンはどのように連動しているの? [01/18up]

    『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。 今回は「自律神経とホルモン」に関するQ&Aです。 自律神経とホルモンはどのように連動しているの? 私たちの体のなかでは、自律神経とホルモンが常に連動しながら、互いに協力し合... [ 記事を読む ]

もっと見る

関連記事

いちおし記事

点滴ルート固定「どうしても落ちないとき」の工夫

「どうしても落ちないときのちょっとしたコツ」を伝授します! [ 記事を読む ]

舌下錠の与薬

飲み込んだり、かみ砕いたりしてはいけないのはなぜ? [ 記事を読む ]

人気トピック

もっと見る

看護師みんなのアンケート

勤務中によくなくすものは?

投票数:
1003
実施期間:
2018年06月01日 2018年06月22日

話題の「奨学金破産」、どう思う?

投票数:
881
実施期間:
2018年06月05日 2018年06月26日

人生で一番「無駄な買い物」選手権!

投票数:
550
実施期間:
2018年06月15日 2018年07月06日

男性との“出会いの場”どこが一番多い?

投票数:
387
実施期間:
2018年06月19日 2018年07月10日

新人ナース限定! 先輩に言われた「キツ~い一言」は?

投票数:
600
実施期間:
2018年06月12日 2018年07月12日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者527

87歳女性のAさんは、5年前からアルツハイマー型認知症があり、現在FAST stage6です。食欲不振にて入院となりました。時々、昼夜問わず病室の前をうろうろしており、トイレの場所が分からないのかと思い、トイレに誘導しましたが、便器の前で立ったままそわそわしています。「ズボンを下ろしましょう」と次の動作を伝えると排泄動作を行うことができました。 下線の状況から最も考えられる認知症の中核症状は、以下の選択肢のうちどれでしょうか?

  • 1.記憶障害
  • 2.失行
  • 3.実行機能障害
  • 4.失認
今日のクイズに挑戦!