口腔内吸引の準備・実施方法

【監修】

札幌保健医療大学保健医療学部看護学科

教授 小島 悦子

 

北海道科学大学保健医療学部看護学科

准教授 久賀 久美子

 

「口腔内吸引」の必要物品

(1)吸引器 (2)吸引カテーテル (3)水 (4)アルコール綿

(5)手袋 (6)マスク (7)エプロン (8)ゴーグル

(1)吸引器
(2)吸引カテーテル
(3)水
(4)アルコール綿
(5)手袋
(6)マスク
(7)エプロン
(8)ゴーグル

■ポイント■

吸引器は、吸引瓶に100mL程度の水を入れ、アダプターを中央排管に差し込み、吸引圧がかかることを確認して使用する

 

「口腔内吸引」の実施手順

(1)患者さんに吸引の目的・方法・時間を説明し、了解を得る

(2)片手に手袋を装着する

(3)吸引管の先端を親指で閉じ、吸引圧を13~26kPa、あるいは100~200mmHgに調整する

 

(4)もう片方の手袋を装着する

(5)吸引カテーテルを袋から取り出し、吸引器の吸引管に接続する

(6)吸引カテーテルを利き手で持ち、水を吸って吸引できるか確認する

(7)吸引が確認できたら、吸引カテーテルの滑りをよくするために、カテーテルの外側を水で濡らす

 

(8)利き手と反対の親指で吸引カテーテルを折り曲げ、吸引圧をかけない状態で、吸引カテーテルを目的の位置まで挿入する


(9)吸引カテーテルが目的の位置に達したら、折り曲げていた親指を離し、同時にカテーテルをねじるように回転させながら、吸引する

■ポイント■

低酸素血症を予防するため、1回の吸引時間は10秒以内とする

 

(10)吸引が終了したら、吸引カテーテルの外側の汚れをアルコール綿で取り除く

 

(11)吸引カテーテルに水を通し、内腔を洗浄する

(12)吸引カテーテルと手袋を廃棄する

(13)呼吸状態を観察し、終了

 

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