そもそも代謝って何?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「代謝の仕組み」に関するQ&Aです。

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

代謝って何?

代謝というのは、生体内で行われる化学反応の総称です。

 

生体は、酸素や栄養素を外から取り込み、消化・吸収して活動に必要な物質やエネルギーを生み出します。一方で、体内の活動で不要になった老廃物を外に排出しています。

 

このように、体内の化学反応によって物質が変化することを、代謝といいます。

 

私たちは生きていくために、呼吸によって酸素を取り込み、食事によって栄養素を得ています。実は、この2つのうちどちらが欠けてもエネルギーは生み出されません。私たちは栄養素を酸素で酸化して効率良くエネルギーを得ているからです。

 

代謝は、腸管から吸収された栄養素から体内で必要な物質を生成する同化作用と、一度生成した物質を分解してエネルギーを生み出す異化作用(いかさよう)の2つに分けられます。

 

⇒〔解剖生理Q&A一覧〕を見る

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護知識トップへ