錐体路|からだずかん【51】

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』(KADOKAWA)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は4章『・神経系』より、「錐体路」について解説します。

 

著:角野ふち
 

錐体路 <Pyramidal tract>

脳から司令を骨格筋(こっかくきん)などの運動器に伝える神経を、運動神経系といいます。

ざっくりいうと、運動神経は中枢(ちゅうすう)→末梢(まっしょう)という方向で筋へ伝わります。

 

その中でも、運動神経が通るメインの経路を錐体路(すいたいろ)といいます。

主に、頸部(けいぶ)から下の運動を担います。

 

錐体路(すいたいろ)の概念を解説した手書き風イラスト図。大脳皮質から脊髄、末梢を経て筋肉へ指令が伝わる経路が示され、運動神経のメインルートであることや延髄の錐体を通過することがキャラクターの吹き出しと共に説明されている。

 

伝導路(通る道)のルール

運動路(遠心性・皮質脊髄路/錐体路)と感覚路(求心性・脊髄視床路)の伝達方向の違いを解説した手書き風イラスト図。中枢から運動器(足)へ指示が下りる下降線と、感覚器(痛む足)から脊髄・視床を経て大脳皮質へ情報が上る上昇線が分かりやすく描かれている。

 

錐体路以外の運動神経の伝導路(でんどうろ)は、錐体外路(がいろ)といいます。
錐体路の運動を支えるような細かなコントロールを担います。

 

「歩く」動作を例に錐体路と錐体外路の役割の違いを解説した手書き風イラスト図。歩くために必要な筋肉へ信号を送るメインルート(錐体路)と、姿勢保持やふらつき防止をサポートするその他のルート(錐体外路)の関係が分かりやすく描かれている。

 

外側皮質脊髄路

上記のような動きをするときの伝導路をのぞいてみましょう!

 

皮質脊髄路(錐体路)の解剖学的な経路を解説した手書き風イラスト図。大脳皮質から内包後脚、大脳脚、橋、延髄の錐体を経て、延髄下部で錐体交叉して対側へ渡り、脊髄の前角から下位運動ニューロンへ接続して筋肉へと向かう神経伝達の流れが示されている。

 

大脳皮質(だいのうひしつ)は基本的に、左右反対側を支配しています。

伝導路は、神経でできた線路みたいですね。

 

 

[出典] 『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』 (著者)角野ふち (監修)嵯峨 堅、能間 国光/2024年5月刊行/株式会社KADOKAWA

 

著者プロフィール
角野ふちプロフィール

角野ふちXInstagram

看護師、保健師、イラストレーター。

 

人のからだをかわいくポップなイラストで解説するコンテンツ『からだずかん』を、SNSやWebサイトで発信。

イラストを手がけた書籍に『薬メモ!』(大田和季著・じほう)、『みんなの救命救急科』(三谷雄己著・中外医学社)など。

日本メディカルイラストレーション学会会員。

 

webサイト: からだずかん
ショップ: ぞーきーず

 

 

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