胆嚢|からだずかん【36】

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』(KADOKAWA)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は3章『消化器系』より、「胆嚢」について解説します。

 

著:角野ふち
 

胆嚢<Gall bladder>

胆囊(たんのう)は、肝門の右下方にある西洋梨のような形の袋です。

長さは約8cm、幅は4cmほど。

肝臓(かんぞう)でつくられた胆汁(たんじゅう)を、貯めて濃縮し、必要なときに胆囊が収縮して十二指腸(じゅうにしちょう)へおくります。

 

胆嚢(たんのう)と胆管の構造を説明するイラスト図解。胆嚢の「内容量は70mLほど」という特徴と共に、胆汁が通る経路が詳しく示されています。肝臓内の「肝内胆管」から「肝門部胆管」を経て、肝外胆管へと続きます。肝外胆管は上部の「総肝管」、中部の「総胆管」、そして下部へと分かれ、胆嚢から続く「胆嚢管」が総肝管と合流して総胆管になる仕組みが描かれています。最終的に、膵管と合流して「ファーター(Vater)乳頭(大十二指腸乳頭)」から十二指腸へ胆汁が排出される流れが示され、これらはまとめて「胆管、胆道」と呼ばれると解説されています。

 

胆嚢のはたらき

胆汁の流れと排出の仕組みを説明するイラスト。プロセスは3段階で示されています。(1)胆汁づくり:肝臓で胆汁が作られ、総肝管を通る。(2)貯留・濃縮:胆嚢に送られ、貯蔵・濃縮される。(3)胆汁を十二指腸へだす:脂質を摂取すると十二指腸・空腸より消化管ホルモン「コレシストキニン(CCK)」が分泌。これにより胆嚢が収縮し、同時にオッディ(Oddi)括約筋が弛緩することで、胆汁が総胆管を経て十二指腸へ排出されます。胆汁の役割として「脂質の乳化・ミセル化」が挙げられ、元の色は茶褐色(酸化すると緑色)であるという補足も記載されています。

 

 

[出典] 『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』 (著者)角野ふち (監修)嵯峨 堅、能間 国光/2024年5月刊行/株式会社KADOKAWA

 

著者プロフィール
角野ふちプロフィール

角野ふちXInstagram

看護師、保健師、イラストレーター。

 

人のからだをかわいくポップなイラストで解説するコンテンツ『からだずかん』を、SNSやWebサイトで発信。

イラストを手がけた書籍に『薬メモ!』(大田和季著・じほう)、『みんなの救命救急科』(三谷雄己著・中外医学社)など。

日本メディカルイラストレーション学会会員。

 

webサイト: からだずかん
ショップ: ぞーきーず

 

 

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