2020/01/13 のクイズ
- 1. 熱傷指数(Burn Index)は35である。
- 2. 熱傷予後指数は98.5の重傷熱傷である。
- 3. 両手の熱傷は深達性II度と判断できる。
- 4. 大腿後面の熱傷はII度熱傷である。
挑戦者6745人 正解率24%
- 1. 熱傷指数(Burn Index)は35である。
-
不正解
熱傷指数(Burn Index;BI)は熱傷深度と熱傷面積から算出します。計算式は以下です。
BI=0.5×II度熱傷面積(%)+III度熱傷面積(%)
Aさんは、II度熱傷は両手の5%と右下肢の2%、左下肢の10%の計17%。III度熱傷は、右下肢の12%と左下肢の6%の計18%です。これを式に当てはめると、
0.5×17%+18%=26.5
となります。よって、この選択肢は誤りです。
なお、BIが10~15以上は重症と判断され、入院加療が必要となります。Aさんは入院加療が必要です。 - 2. 熱傷予後指数は98.5の重傷熱傷である。
-
正解
熱傷予後指数(prognostic burn index;PBI)は、熱傷指数(Burn Index;BI)に年齢を加えて算出します。計算式は以下です。
PBI=熱傷指数+患者年齢
Aさんは72歳で、熱傷指数26.5(選択肢1の解説参照)を加えると、98.5となります。
PBIは、120以上が致死的熱傷で、救命は極めてまれとなります。100~120は救命率が20%程度、80~100は救命率が50%程度、80以下が重篤な合併症や基礎疾患がなければ救命可能とされています。よって、Aさんは重症熱傷と判断できます。 - 3. 両手の熱傷は深達性II度と判断できる。
-
不正解
Aさんは、「両手は水泡形成しており、水泡の底部は赤色を帯びている」という状態から、浅達性II度と判断できます(表1)。
- 4. 大腿後面の熱傷はII度熱傷である。
-
不正解
Aさんは、「両大腿後面は白色を呈していた」「大腿後面は痛みを伴わない」ということから、大腿後面はIII度熱傷と推察できます(表1)。
引用参考文献など
1)吉野雄一郎ほか.熱傷診療ガイドライン.日皮会誌.121(14),2011,3279-3306.(2019年10月閲覧)
2)日本形成外科学会.“小範囲熱傷”.形成外科で扱う疾患.(2019年10月閲覧)
3)辺見弘ほか.救急・重症患者の重症度判定 熱傷.救急医学.16(2),1992,149-53.
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