私情|〈マンガ〉スリー・ステップ!~看護師まどかの恋模様~【27】

(1~26話は▶こちら

看護師自身の気持ちや患者さんへの感情。職場には不要…?

第27話私情。石川師長が「ちょっといいです?」と話し始めました。「この診療所は高齢の患者さんが多いからコミュニケーションが大切なのはわかります。ただ、プロとしてのコミュニケーションとプライベートの会話を混同しているようにも見受けられます。プライベートが職場に持ち込まれると、個人情報保護など倫理原則遵守の観点からも懸念が生じます。患者さんにはプロとして接するよう徹底してください。」まどかと愛菜は「言ってることはわかるけど…」「師長は訪問診療行ってないから分からないんですよ。この近隣の状況が!」そう言って愛菜は「診療所でも訪問診療でもおろんな患者さんと関わらせてもらって少しづつだけど感じてきたんです。わたしたちに求められていること。まどか先輩もだからこそ考えてるんでしょ?医療者常駐のコミュニティスポット。休憩中にスマホ見ながらメモ取ってるの気づいてました。」それに…と愛菜は訳知り顔で「中村先生ともずいぶん真剣に話し合ってましたよね?」とまどかにズイっと近寄ります。まどかは「中中村先生がこんなこと考えてるなんて以外だったの!最初は人を寄せ付けない雰囲気で…でも患者さんに寄り添いたいって気持ちは伝わってきて…」愛菜も「プロとして患者さんの生活全体を支えたいっていう気持ちなんですね。中村先生の考え、ちょっと分かった気がします。コミュニティスポット設置に向けて同じ方向を向いてるんですね。中村先生とまどか先輩!」と言いました。すると、シャッとカーテンを開けて出てきたのは石川師長「お疲れ様。これシフト表。休み希望反映されてるか確認してね。」まどかと愛菜はどこから聞かれてた!?と顔面蒼白。「朝も言ったけど、プライベートは職場に持ち込まないでね。」そう石川師長に言われ言葉なく師長を見送るまどかと愛菜。

 

【このマンガの登場人物】

【柴崎まどか

主人公。北海道の小さな診療所で看護師をしている。

 

【中村聡佑・なかむら そうすけ】

まどかが勤める診療所のドクター。大学病院勤務の過去をもつ。

 

【石川杏奈・いしかわ あんな】

まどかが勤める診療所に新たに着任する師長。

院長・中村先生と同じ大学病院で働いていた。

 

【大塚愛菜・おおつか まな】

まどかが勤める診療所の新人ナース。

 

【小野諒太・おの りょうた】

まどかの診療所の隣にあるデイサービスの介護士。

 


【著者プロフィール】

ma2@ma2_siva

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2013年より、小説の表紙・挿絵等で活動をはじめました。カッコいい男性を描くべく研究しています。

Twitter[https://twitter.com/ma2_siva

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