2012年度の医療費が2.4%増20.6兆円に 課題は入院医療費の無駄削減|ナース知っ得ニュース

【ナース知っ得ニュース 2014/8/20号】

 

病院の数が減ったのにもかかわらず、医療費が増えています。

1施設あたりの医療費が伸びたことが原因となり、全体の医療費が膨らんでいることが厚生労働省の調査によりわかりました。超高齢化社会が進む中、入院患者の増加でますますの医療費削減が必要になりそうです。そのための追加施策も検討しなくてはならない状況にまできているといわれています。

 

病院減っても医療費増 12年度2.4%増の20.6兆円(日本経済新聞)

 

2012年度の医療費20.6兆円に 課題は入院医療費の無駄を省くこと|ナース知っ得ニュース|2014/08/20

 

全国の病院が減っても医療費増しに

厚生労働省が発表した2012年度のデータによれば、全国で0.5%の病院が減った一方、1施設あたりの医療費は 2.9%増しの23億7500万円と大きな伸びを見せました。

手術や検査などの処置を伴う入院が増え、入院の「単価」が上がったことが原因にあるといわれています。

 

ますます求められる医療費削減

医療費の削減については、これまで「社会的入院」を減らすことで、入院日数の短縮を目指す対策がとられてきました。

社会的入院とは、治療の必要がないのにもかかわらず、自宅では何らかの理由で暮らすことができないことから長期入院するというものです。この社会的入院者に入院日数の短縮を促すことで、すでに2012年度の平均入院日数は2%減の33.8日という効果が出ています。

 

病院側はこれに対し、減収を防ぐためにベッドの効率運用や新たな治療の導入などに取り組んでおり、新規の入院件数や1入院あたりの医療費はそれぞれ1%増えているそうです。

 

今後ますます国全体の医療費削減が求められ、施策が講じられる中で、いかに入院費用に無駄が出ないよう配慮しつつ、病院運営を維持していくかが、病院側の課題となっています。

 

SNSシェア

コメント

0/100

掲示板でいま話題

他の話題を見る

アンケート受付中

他の本音アンケートを見る

今日の看護クイズ

本日の問題

◆循環器の問題◆左心不全患者に急速な輸液を行った場合に特に注意が必要なリスクはどれでしょうか?

  1. 発熱
  2. 呼吸困難
  3. 乏尿
  4. 嘔気

5300人が挑戦!

解答してポイントをGET

ナースの給料明細

9078人の年収・手当公開中!

給料明細を検索