ドラマ以上にドラマチック!救急外来は人の生きざまが見える現場(前編)|ナースに会ってきた【6】

今回お会いしたのは、救急外来で働くベテランナース皐月さん。
やりがいは「回復した患者さんが歩いている姿を見れること」と語る、その背景は?

『ナースに会ってきた』

 

vol.6 ドラマ以上にドラマチック!救急外来は人の生きざまが見える現場(前編)

救急外来に15年携わるベテランナースの皐月さん(40代)。今回は皐月さんの救急に対する思いをお聞きします。救急にはこんなイメージがあります。1、スピーディ。2、本物の患者さん(救急で診るべき重症な人)を見落とさないようにするのが大変そう。3、患者さんとのコミュニケーションが少なそう(振り分ける導入部だから)。実際はどういうところがやりがいでしょうか?やってて良かったことと、印象に残っていることを伺いました。

印象に残っていること。「赤ちゃんが赤ちゃんになる瞬間」妊婦の方で救急車で病院に着いた途端、赤ちゃんが羊膜ごと出て生まれてしまったことがあります。空豆みたいな形の半透明の膜に赤ちゃんが丸まって入っているんです。産科の先生すら診たことがない状況に、みんな一瞬固まりました。産科の先生が羊膜から出し、小児科の先生が刺激したら、生まれて初めて空気を吸って…

青紫だった赤ちゃんがぶぁーっと赤くなったんです。「赤」ちゃん…本当に「赤ちゃん」なんだ!と感動しました。普通では死んでしまうような人が息を吹き返し歩いているというのを見るのは病棟で「ありがとう」といわれるよりやりがいがあります。確かに普通に生きていたら立ち会えない尊い瞬間です。そこで次の質問をしました。不謹慎かもしれないですけど…そういう体験をした後って「やりきった感」はありませんか?緊張感とスリルがたまらないというか、と聞くと「あります!ちょっとアドレナリンが出たほうが楽しいです。基本的にそういうのがすきなんですよね。だから救急をやってられるんだとおもいます」と答えてくれました。

ー次週、【後編】に続きます。救急外来で交錯する人間ドラマをお楽しみに!

 


【著者プロフィール】

水谷緑(みずたに・みどり)

水谷緑

著書は「コミュ障は治らなくても大丈夫」(吉田尚記、水谷緑)「まどか26歳、研修医やってます!」「あたふた研修医やってます。」(KADOKAWA) 他。小学館「いぬまみれ」にて犬漫画「ワンジェーシー」連載。

HP:http://mizutanimidori.com/

 

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