ナースシューズ選びの4つのコツ!足元のお悩みを解決します

  看護師専用Webマガジン ステキナース研究所 |足元のお悩みを解決! ナースシューズ選びのコツ

立ち仕事が多い看護師にとって、ナースシューズ選びは最大の関心事の1つ。

「自分にあった疲れにくいシューズに出会いたい!」と理想の相棒を求めて、放浪し続けている人も多いのではないでしょうか?

 

そんな看護師さんのために、編集部ではナースシューズメーカーの商品企画担当の方にナースシューズ選びの4つのコツを伺ってきました。

 

ナースシューズ選びの4つのコツ

1.サイズ選びのポイント 2.スニーカータイプ・・・靴底素材に注目 3.パンプスタイプ・・・ムレにくい新素材を選ぼう 4.サンダルタイプ・・・安すぎは注意!

 

いつもより小さめサイズがおすすめ?サイズ選びのポイント

お話を伺ったのは、株式会社マリアンヌ製靴の吉田英樹さん。

 

「国内メーカーのナースシューズは、一般的な靴と比べてサイズ、幅ともにゆったりと作られています。つまり、完全にはフィットしないようになっているんです。

職業柄、ひざをついてしゃがんだりする動きが多く、外反母趾(がいはんぼし)の悩みを抱える方が多いため、このような仕様になっています。

それゆえ、いつもの靴と同じサイズを基準にすると失敗する羽目に。特に通販で購入する場合には注意が必要ですね」

 

お店で試着する際は、ゆったりしすぎていないかをチェック。次に、しゃがむ、物を持ち上げるなど、職場でよくする動作がしやすいかを確認しましょう。

 

また、サイズはメーカーによってJIS規格を採用しているところもあれば、自社基準のところも。自分に合うサイズを見つけたら、メーカー、型番などを覚えておくとよいでしょう。

 

スニーカータイプは素材で選ぼう!

最近人気のスニーカータイプのシューズは、その素材ごとに特徴があります。

 

「立ちっぱなしで疲れやすい、むくみやすいという方は、靴底にEVAという素材が使われているものがおすすめです。ゴム素材のものと比べて、軽くてクッション性に優れています。ただし、EVA使用の靴底はゴム使用のものと比べて滑りやすいというデメリットがあります。

一方、滑りにくく安定感のあるゴム使用の靴底は、走ることの多い職場で頼りになります。ただ、こちらは歩く時に音が出やすいのが難点。夜勤の多い方には不向きかもしれません」

 

疲れにくさと滑りにくさ、自分はどっちを大事にしたいかによって、靴底を選び分けるのがポイントと言えそうです。

 足元のお悩みを解決! ナースシューズ選びのコツ

 

また、これからの季節、スニーカーのムレやすさが気になるという方も多いことでしょう。そうした悩みを解決してくれるのが、メッシュ素材を使ったタイプです。

 

「このタイプの難点は、メッシュの部分に汚れがしみ込みやすいこと。職場が汚れやすい環境の場合は、メッシュが少なめのタイプを選んだ方がよいでしょう」

 

最近はサンダルよりもスニーカー着用の病院が多く、メーカーでも特に商品開発に力を入れているそう。

 

「幅広・甲高の人向けに、マジックテープで甲の幅を調整できるタイプや、ストレッチ素材で甲を締めつけないタイプなど、今までになかった商品が続々と出ています。

まだスニーカータイプを試したことがない人は、ぜひトライしてもらいたいですね。」

 

[スニーカータイプのポイント]

■疲れやすい、むくみやすい方には・・・

EVA使用の靴底

※やや滑りやすい点に気をつけましょう

 

■滑りにくさ、安定感を重視したい方には・・・

ゴム使用の靴底  

※ 音が出やすいため、夜勤には不向きです

 

■ムレやすい方には・・・

メッシュを採用したもの

※メッシュに汚れがしみ込みやすいため、注意が必要です

 

■幅広・甲高の方には・・・

甲の部分にマジックテープやストレッチ素材を使用したもの

 

【スニーカータイプの商品例】

バリュ!V3

足元のお悩みを解決! ナースシューズ選びのコツ

EVA使用の軽くてクッション性に優れたスニーカー。甲の両サイドのマジックテープで幅を自在に調整できる。幅広・甲高の人におすすめ。参考価格 3,570円(税込)

 

パンプスタイプは新素材に注目!

「職場でもオシャレを忘れたくない!」という方に人気なのがパンプスタイプ。

 

「パンプスは安定感を欠くために疲れやすく、ムレやすいのが欠点です。でも素材の開発が進んだことで、こうした悩みが解消されるようになってきてるんですよ」

 

表面は人工皮革で通気性、吸湿性や足へのフィット感を確保しつつ、内側に吸汗、速乾、制菌性や衝撃吸収力の高い素材を使用することで、消臭効果や疲れにくさも実現できるようになったとか。

 

「こうした高機能のパンプスは、少し価格が高めになってしまいますが、パンプスにこだわりたい方には満足度も高いはずです」

 

[パンプスタイプのポイント]

新素材で疲れやすさ、ムレやすさを解消

 

【パンプスタイプの商品例】

エンジェルプルーム“J”

足元のお悩みを解決! ナースシューズ選びのコツ

通気性、吸湿性、吸汗、速乾、制菌、衝撃吸収力などに優れた新素材を使用したパンプス。疲れやすさ、ムレやすさを解消してくれるスグレモノ。参考価格 9,975円(税込)

 

安すぎるものは要注意! サンダルタイプ

近頃は「ナースサンダル禁止」という病院が増えてきましたが、介護施設やクリニック、また履いたり脱いだりが多い病棟では、サンダルが重宝されることもあります。

 

そうしたシーンにおすすめなのが、かかとの部分のベルトが可動式になった、いわゆるクロックスタイプのサンダルです。手を使わずに履けるので、荷物を持ったまま履けて、靴を触るたびに手の消毒をする必要がないのもポイント。最近の一番人気もこのタイプだそうです。

 

「サンダルの素材には人工皮革と合成皮革がありますが、どちらにもメリット・デメリットがあります。人工皮革は耐久性に優れていますが、価格も高め。一方、合成皮革は軽く、価格も安くなりますが、耐久性は決して高いとは言えません」

 

気をつけたいのは、合成皮革で価格があまりにも安い商品。在庫処分の目的で売られている場合、稀に底のゴムの劣化が始まっているものもあるとか。

 

「2,000円以下の場合には気をつけてチェックした方がいいでしょう。通販で販売されるケースがあるので注意が必要です」

 

[サンダルのポイント]

■着脱のしやすさを重視する方には・・・

かかと部分が可動式のタイプ

 

■長持ちさせたいなら

人工皮革

※価格は高めになります

 

■軽さを重視

合成皮革

※耐久性は高くありません

 

【サンダルタイプの商品例】

バリュ!V5

足元のお悩みを解決! ナースシューズ選びのコツ

かかと部分のベルトが可動式になった、着脱に便利なサンダルです。参考価格 3,780円(税込)

 

ナースシューズは日進月歩で進化しています。今や抗菌は当たり前で、今後は精密機器の多い病院用に静電気防止の素材を使ったスニーカーなども発売するそうです。

いつも同じタイプを履き続けている方も、次の買い替えの際にはぜひ新素材を試してみてはいかがでしょうか?

 


■取材協力

株式会社マリアンヌ製靴

昭和46年創業。兵庫県に本社、工場を持つ老舗の病院勤務靴専門メーカー。

「最近は価格重視で選ばれる方が増えていますが、ぜひ看護師さんの足を守るという視点でシューズやサンダルを選んでいただきたいです」(商品企画担当 吉田英樹さん)

http://www.mariannu.co.jp/


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