セカンドオピニオンは受けやすくなるか?主治医に言わず利用できる窓口開設―千葉県がんセンター

【ナース知っ得ニュース 2015/7/15

 

千葉県がんセンターは、患者が気軽に主治医以外の他病院の医師に相談する手続きが行える「セカンドオピニオンセンター」を開設することを公表しました。高難度の腹腔鏡手術による死亡が相次いだ問題に対する取り組みのひとつです。

 

主治医以外の意見、聞きやすく…窓口開設へ(読売新聞)

 

院内に窓口を開設し、患者のセカンドオピニオン利用を支援

千葉県がんセンターでは、医師からの説明が不十分なまま高難度の腹腔鏡手術を受けた患者が死亡する例が相次いだ問題を受け、2015年夏にもセカンドオピニオン外来を開設する予定です。

 

外部の患者向けに相談窓口を設ける「セカンドオピニオン外来」はすでに多くの医院で開設されていますが、千葉県によれば、院内の患者を対象に支援窓口を設ける例は珍しいといいます。

 

千葉県がんセンターのセカンドオピニオン外来は、院内に窓口を設けることによって、主治医に直接申し出ることなくセカンドオピニオンの申し込みが可能。セカンドオピニオンに対する患者の精神的ハードルを下げ、利用を促すことが目的とされています。

 

「セカンドオピニオンの経験がある」人は30%ほど

厚生労働省が外来・入院患者を対象に行った「平成23年受療行動調査」によれば、セカンドオピニオンを受けたことがある人の割合は30%ほどに留まっていました。

 

受けなかった理由としては、「受けた方がいいのか判断できない」が外来・入院患者平均で31.3%、次いで「どうすれば受けられるのか分からない」が31.1%と上位。さらに、「主治医に受けたいと言いづらい」という理由が22.9%でした。

 

そもそもセカンドオピニオンの必要性については50%ほどの患者が「不必要」と答えていますが、実際にセカンドオピニオンを受けた経験のある患者の満足度をみると、外来・入院ともに約8割が「受けて良かった」という結果に。

国内でセカンドオピニオンの理解・利用が進んでいない現状が浮き彫りになっています。

 

セカンドオピニオンを受けやすくするために看護師ができること

また、患者がセカンドオピニオンを受けたいと思ったとしても、「どの病院のどの医師に相談すればいいのかわからない」、「主治医に資料を貸してほしいと頼みづらい」といったことでつまづくことが多いといわれています。

 

このような問題を解決するためのひとつの方法として、看護師を活用する医療施設もあります。

たとえば国立がん研究センターでは、医師の専門的な説明の後、看護師が医師からの説明を補足したり、患者の質問を再度医師に確認して答えたりする「がん相談対話外来」をセカンドオピニオン外来とは別に設けるなどの取り組みが行われています。

 

また、一般的な病院のセカンドオピニオン外来では、事前に看護師による面談の機会を設けている例もあり、看護師は重要な役割を担っています。

 

セカンドオピニオン外来を設置していない病院であっても、たとえばセカンドオピニオンの存在自体を知らない患者に情報を提供したり、相談に乗ったりするなど、日々の看護業務の中でできるサポートもあります。

患者が積極的、かつ安心してセカンドオピニオンを利用できるようにするには、医師とは別の立場で患者に寄り添う看護師の役割は大きいかもしれません。

 

(参考)

セカンドオピニオン(国立国語研究所)

がん相談対話外来・病理相談外来(セカンドオピニオン)のご案内(国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院)

 

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