最終更新日 2019/06/06

心拍出量

心拍出量とは・・・

心拍出量(しんはくしゅつりょう、cardiac output;CO)とは、1分間に心臓から全身に送り出される血液の量のことである。

【計算方法】
心拍出量の単位はL/分、mL/分が主に用いられる。心拍出量は、1回拍出量と心拍数の積で求められる。

心拍出量(mL/分)=1回拍出量(mL)×心拍数(回/分)

心拍出量は、年齢、体格、運動時、心疾患の有無など、さまざまな要因で変化する。例として、安静時における一般的な成人の血液循環を考える。一般的な成人の1回拍出量は約70mL、心拍数は約70回/分とされているので、心拍出量は70×70=4,900mLとなり、約5Lの血液が1分間に心臓から送り出されている1)。ヒトの全血液量は体重の1/12~1/13、または約8%といわれているため、体重60kgの場合の全血液量は約5Lになることから、1分間に全ての血液が全身を循環することになる。

【心拍出量を規定する因子】
心拍出量は、その計算式から1回拍出量や心拍数が変化するとその値も変化する。運動時に心拍数が増えても、1回拍出量が減ると心拍出量が増えるとは限らない。心拍出量は前負荷、心収縮力、後負荷、心拍数という4つの要素で規定され、これらはさまざまな診断の指標となる(表1)2) ~3)

表1心拍出量を規定する因子とその指標

【引用参考文献】
1)香取瞭他.“正常人の心拍出量,その年令別正常値とnormalizationの問題”.J-STAGE.
2)神山淳子.術前・術後看護の視点 -フィジカルアセスメントを中心に.オペナース.1号,医学出版,2014,113.
3)日本救急医学会.“医学用語 解説集 前負荷”. 

執筆: 小森大輝

順天堂大学大学院医学研究科 総合診療科学大学院生 救命救急センター

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